吊り下げ収納を活用すれば、クローゼットはより使いやすくなる

クローゼットにモノが詰め込まれすぎて、探し物ばかりしていませんか?
どんなにクローゼットが広くても、きちんと整理されていなければ探し物はなかなか見つかりません。ですが、クローゼットをどのように整理すればスッキリするのかわからない人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめしたいのが吊り下げ収納です。そこで今回は、整理収納アドバイザーが吊り下げ収納を使ったクローゼットの収納テクニックをご紹介します。
吊り下げ収納とは?どんな効果があるの?
クローゼットの「吊り下げ収納」とは、ハンガーパイプにハンガーや吊り下げグッズを吊るして洋服や小物などを収納すること。
洋服の指定席が決まっていないと、クローゼットの床に重ねて置いてしまいがちです。そんな洋服を吊り下げ収納にして指定席をつくってあげることで、一目でどこに何があるかわかるようになります。出し入れしやすく、誰でも管理しやすいのがメリットです。
迷子になりがちなベルトやスカーフなどの小物類も吊り下げ収納で「見える化」することで選びやすくなります。
クローゼットの吊り下げ収納をおすすめしない場合は?
クローゼットで吊り下げ収納を活用するメリットは大きいですが、おすすめしない場合もあります。それはクローゼットに収納するモノが多すぎる場合です。
吊り下げ収納にはある程度のスペースが必要。それなのに何でもハンガーパイプに掛けると洋服や小物類でぎゅうぎゅう詰めになってしまいます。モノが押し込まれていると、出し入れがしにくいだけでなく、洋服がシワになってしまったり、湿気でカビが発生してしまったり…… 結果的にクローゼット内の環境は最悪の状態に。
吊り下げ収納を活かすには、まずクローゼット内のモノ、特に洋服の見直しをしなければなりません。クローゼットは8割収納をめざしましょう。
参考記事:洋服の処分方法は捨てるだけじゃない!手放し方のコツを紹介
また、クローゼットが狭すぎても吊り下げ収納は難しくなります。ハンガーパイプの幅は限られているので、余裕を持って掛けられるくらいが適正量です。その幅が狭かったら、吊り下げられるモノは減ってしまいます。吊り下げ収納にしなければならないモノだけを吊り下げ、残りのモノはクローゼットの棚や床を活用します。
クローゼットで吊り下げ収納を活かすポイント
吊り下げたモノは、クローゼットの扉を開けると一番に目に入ってくる、いわゆる「ゴールデンゾーン(目線から腰の位置)」にあります。ですから、使用頻度の高いモノを収納するのがポイント。1年を通して使うモノとその季節でよく使うモノを収納するのが望ましいでしょう。
衣替えのタイミングで、シーズンオフの洋服や小物は入れ替えて収納ケースにしまっておきましょう。
「今」使わないモノは吊り下げ収納に向いていません。よく使うモノを厳選して吊り下げておくことが大切です。
参考記事;衣替えは手早く簡単に!片付けのプロが教える洋服収納のコツ
吊り下げ収納といっても、吊り下げ位置はどこでもいいわけではありません。よく使う衣類は真ん中の出し入れしやすい場所へ。
また、吊り下げるモノの高さにも気をつけましょう。高さがバラバラだと、クローゼット下のスペースがなくなってしまいます。吊り下げるモノの高さをそろえ、下に収納ケースを置くスペースをあえてつくるようにしてくださいね。
クローゼットにおすすめの吊り下げ収納アイテム
クローゼットにモノを吊り下げるためには、吊り下げ収納アイテムが欠かせません。
では、どんなアイテムがあるのか、それぞれ紹介していきます。
ハンガー
洋服を掛けるハンガーは、吊り下げ収納においてもっとも重要なアイテムです。同じ種類でそろえて統一感を出すと、クローゼットがスッキリ見えます。
ですから、洋服を整理するときはハンガーも見直し、必要な本数だけ持っておくようにしましょう。ハンガーが余ると洋服を掛けたくなってしまい、洋服を増やす原因になってしまいます。
参考記事:クローゼット収納はハンガーで決まる!整理収納のプロおすすめのハンガーを紹介
参考記事:もうほかのハンガーはいらない!クローゼット収納を変えるoneger(ワンガー)の魅力とは?
吊り下げラック
吊り下げ収納ラックは何段かに仕分けて収納できるので、たたんだ収納する洋服(Tシャツやトレーナーなど)やバッグやストールなどの小物類を収納するのに重宝します。
おすすめはニトリの「プレッソ(5段)」やIKEAの「SKUBB(スクッブ)収納6コンパートメント」です。
フック
デッドスペースを活用するのに欠かせないアイテムがフックです。S字フックをハンガーパイプに引っ掛けてバッグを吊るしたり、シールフックをクローゼットの扉に取り付けてベルトを吊るしたり。
クローゼットの隙間収納には欠かせないアイテムです。フックは100均で購入できるので、取り入れやすいでしょう。
突っ張り棒
突っ張り棒を使うと、ハンガーパイプ代わりになったり、デッドスペースに小物を吊るしたりできます。洋服を掛ける場合は、耐荷重の多い丈夫なタイプの突っ張り棒を選びましょう。
突っ張らずにバーとしても使っても便利です。画像のようにシールフックと組み合わせると、わずかな隙間に小物類を吊るす収納にできます。
吊り下げ収納を賢く使ってクローゼットのムダをなくそう
吊り下げ収納は、クローゼットをスッキリ見せるのに活用したい便利な収納方法です。吊り下げることで見える化できれば、格段にクローゼットが使いやすくなります。
ですから、クローゼットのモノを見直して、できる範囲で吊り下げ収納を取り入れてみてくださいね。出し入れが簡単になれば、朝の忙しい時間にサッと身支度が終えられるようになるでしょう。
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シーズンオフの洋服やファッション小物、本・雑誌などスペースが必要だけれども「今」使っていないモノを預けられます。狭い部屋に使っていないモノを置いておくのはもったいないですよね。預けてしまったほうが部屋がスッキリして快適な生活を送れるでしょう。