もうほかのハンガーはいらない!クローゼット収納を変えるoneger(ワンガー)の魅力とは?
引き出しをなくすハンガーと銘打って、クラウドファウンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で反響を呼んだ「oneger(ワンガー)」が2020年10月に一般発売されました。
ハンガーはそろえるとクローゼットの整理がラクになる重要なアイテム。ハンガーにこだわりがある人も多いです。
そこで今回は、整理収納のプロが実際にワンガーを使ってみて感じたメリット・デメリットを解説します。
参考記事: クローゼット収納はハンガーで決まる!整理収納のプロおすすめのハンガーを紹介
oneger(ワンガー)がなぜすごいと言われるのか?
これまでのハンガーは、洋服の種類別、サイズ別にハンガーを変えないと、洋服が形崩れしたり、掛けているうちに落ちてきたりすることがありました。
ですが、oneger(ワンガー)はこれ1本でパンツからコートまで、形崩れすることなく掛けられるのが魅力です。
ハンガーにこだわりがなく、クリーニング屋さんでもらったハンガーや洋服を購入したときのハンガーを使っていると、統一感がなく、どうしてもスペースに無駄ができてしまいます。
そこで同じ種類の洋服は同じハンガーでそろえるわけですが、ワンガーは種類別にそろえる必要すらありません。ワンガーなら、いちいちハンガーを使い分けすることなく、クローゼットをスッキリとまとめられるのです。
oneger(ワンガー)の特徴
oneger(ワンガー)は株式会社ドリップが「狭い部屋を広くスッキリ見せる」ために開発したハンガーです。
そんな思いから創り出されたワンガーにはどのような特徴があるのでしょうか?
ワンガーは、実際に持ってみるとかなり重いです。1本の重さは約245グラム。重い理由は、ワンガーをバーに掛けたままパンツを片手で取り出せるようにするため。重みで安定感があるので、引っ張ってもバーから外れません。
素材は鉄です。サテン加工がされているので、表面はツルッとしています。
サイズは縦17センチ、横40センチ。通常のハンガーよりも大きめでどちらかと言うと男性向けのサイズ感です。パンツをかける部分は30センチあります。
カラーはブラックとホワイトの2色展開。部屋の雰囲気に合わせてカラーを選べます。
特徴的なのはその形です。パンツを掛けやすい隙間があるので、横からスライドさせるだけ。わざわざパンツをハンガーの中に通す必要がありません。
Tシャツやニットを掛けるときに、ワンガーのくぼみを利用すれば、首元を伸ばさずに掛けられます。肩の部分は緩やかなカーブになっているので、Tシャツやニットの首元や肩が伸びてしまう心配もありません。
このように、ワンガーならこれまで収納ケースやチェストにたたんで収納していた洋服も掛けられます。だからワンガーは「引き出しをなくすハンガー」と呼ばれているのです。
実際に洋服をoneger(ワンガー)に掛けてみた結果
実際に使ってみないと良さが分からないので、oneger(ワンガー)にさまざまな洋服を掛けてみました。洋服の種類別に使用感を紹介していきます。
コート・ジャケット類
男性用・女性用を問わず、しっかりとホールドしてくれます。滑り止め加工はしてありませんが、裏地がつるつると滑る感じはしません。
滑り止めタイプのハンガーは、どうしても裏地がある洋服は引っ掛かりがあって外しにくいのですが、ワンガーは滑るわけでもなく引っ掛かりもなく、スムーズに外せました。
シャツ・ブラウス
女性用シャツなので肩がやや大きめに感じました。ですが、カーブになっているので形崩れの心配はなさそうです。
ワンガー自体はさほど厚みはありませんが、もう少し薄いハンガーのほうが洋服をたくさん持っている人にはいいかもしれません。
ワンピース
ノースリーブのワンピースでも肩が落ちてきません。ハンガー自体に重みがあるので、安定感があります。
ワンガーを2本使えばマキシ丈のワンピースでも半分の長さになります。高さのないクローゼットでも掛けられて便利です。
パンツ類
スラックスハンガーと同じやり方なのでとても吊るしやすいです。先端部分がわずかに上に曲がっているため落ちる心配がありません。
パンツの重みでハンガーが偏ってしまうのが気になりましたが、ズレることもなかったので問題視するほどではないと思います。
ワイドパンツも掛けられます。
ワイドパンツは、スプリング式のスカートハンガーかクリップ式のスカートハンガーに掛けていましたが、パンツのクリース(中央の折り目)が消えそうになるのが気になっていました。ワンガーならば、折り目に沿って掛けられるので、クリースのためにわざわざアイロンがけする必要がありません。
スカート
スカートの掛け方は3パターンあります。
上の画像は、二つ折りにしてパンツのように掛ける方法です。裾が広がらず、コンパクトにまとまるので、クローゼットがスッキリして見えます。スカートの生地によっては折り目がついてしまうかもしれないので、ふんわりとしてシワにならない素材ならば、この掛け方がおすすめです。
スカートのウエスト部分をカーブに掛ける方法です。スプリング式のスカートハンガーの掛け方に似ています。スカートが落ちてくる心配もなく、安定感があってよかったです。
ループを引っ掛ける方法です。底面に掛けたループがズレやすいので、あまりおすすめの掛け方ではありません。二つ折りもウエストも掛けられないときだけやってみる程度でいいかなと思いました。
Tシャツ・ニット類
通常のハンガーだと首が伸びてしまうのでTシャツやニットは掛けられませんが、ワンガーは首の部分を溝に入れることで伸ばさずに掛けられます。ゆるやかなカーブになっているため、Tシャツやニットを掛けていても、肩部分に針金ハンガーで掛けたときのような跡がつく心配がありません。
ストール・マフラー類
ストールやマフラー、スカーフなども掛けられます。底面のところに折りたたんで掛けるとシワもできません。クローゼットで吊るせるスペースがあったら、ワンガーに掛けて保管したいですね。
oneger(ワンガー)の気になる点は?
とても便利なoneger(ワンガー)ですが、気になる点もいくつかありました。
- 重い
- 値段が高い
- 鉄製なのでハンガーがぶつかる音が大きい
- 女性には大きめ
重いのは安定感を出すためなので、正直仕方ないかなと思いました。出し入れの際に1本だけ手に取るだけであればまったく問題ありません。通常のハンガーよりは重みがあるとだけ認識しておいてください。
気になるのは値段です。ワンガーは5本セットで2,900円。1本あたり580円になります。よく見かけるMAWAハンガー(マワハンガー)のエコノミックやシルエットは1本あたり300円強なので、ワンガーはコスパがいいとは言えません。ですが、それだけの価値のあるハンガーだと個人的には思います。
ワンガーだけを使ったクローゼットにしたいなら、洋服を整理し、本当に着たい洋服だけを掛けるようにすれば、さほど本数も必要ないのでコスパを気にせずワンガーが使えるでしょう。
参考記事: 洋服の処分方法は捨てるだけじゃない!手放し方のコツを紹介
パンツを引っ張り出したときにワンガー同士が当たったり、壁や扉にぶつかったりすると大きな音がするのも気になりました。とはいえ、よほど強い衝撃でなければ音が大きいだけで壁面や床が傷つくことはないと思います。
また、横幅が40cmあるので、女性のシャツやカットソーを掛けるとやや大きいと感じました。今はワンサイズなので、少し小さめのサイズも展開してほしいですね。
oneger(ワンガー)ならばスッキリしたクローゼットが実現できる!
機能性の高いハンガーでそろえると、洋服の出し入れが簡単になり、コーディネートも楽しくなります。1本でさまざまな種類の洋服に対応できるoneger(ワンガー)は、まさにハンガーの革命と言えるでしょう。
ワンガーは、これまで洋服の出し入れで感じていたちょっとしたストレスを軽減してくれるハンガーです。
使いやすいクローゼット収納をめざすなら、ワンガーをぜひ使ってみてください!
洋服が多すぎて、全部ハンガーで吊るす収納にするのは無理!という方は、シーズンオフの洋服だけでも宅配型収納サービス「カラエト」に預けてみませんか?月額500円から大切な洋服を保管してもらえます。
シーズンオフの服を預けて、着たい服だけをワンガーに掛ければ、スッキリとしたクローゼットになるでしょう。