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マンションのベランダ収納に適した物・適さない物とは?収納時の注意点も解説

マンションのベランダ収納に適した物・適さない物とは?収納時の注意点も解説

マンションやアパートなどの集合住宅についているベランダ。洗濯物を干したり、人によってはテーブルや椅子を出してお茶を楽しんだり、お子さんを遊ばせるスペースを作ったりしているという方もいるかもしれません。

さまざまな用途で使えるベランダですが、居住スペースの収納力に限界のある住宅ではベランダ部分を収納に使いたいという人も。

本記事では、ベランダ収納について、ベランダ収納に不向きなものや、どのようなものが収納できるのかなどを解説していきます。

バルコニー収納に使えるアイテムや収納方法の実例を見たいという方は「ベランダを有意義に活用したい!おすすめのバルコニー収納術」の記事も参考にしてみてくださいね。

集合住宅のベランダは貴重な収納スペース

集合住宅にとってベランダは貴重なスペースです。特に賃貸住宅の場合、収納力があまり高くない住居が多く、日用品や季節物、コレクション品などの収納場所の確保に頭を悩ませることが多いでしょう。

そこで注目されるのがベランダを活用した収納。ベランダでは洗濯物を干すという使い方が一般的ですが、収納場所として利用できれば住空間をより広く快適に使うことが可能です。

しかし、ベランダは以下のような性質上、活用するためにはさまざまな制約があります。

  • 屋外・半屋外である
  • 高所にある
  • 隣の部屋のスペースと近い
  • 避難経路に使われている
  • 共用部分に指定されていることがある

ベランダのスペースは貴重な収納スペースですが、収納場所として活用する際には収納できるものがかなり限定される空間でもあります。ベランダに適した収納・適さない収納とはどのようなものがあるのでしょうか?

ベランダ収納に適しているもの・適さないものって?

収納の少ない住宅で活用できるベランダを使った収納方法。しかし、ベランダ収納に適したものと、適さないものがあります。実際に収納する際はベランダに置いても問題ないものを選ぶことが必要です。

先ほどもお伝えしたように、ベランダ部分が避難経路に指定されていたり、共用部分として認定されていることも。その場合には“すぐに動かせること”が重要なキーワードになります。

万が一の緊急事態の際に、ベランダに置かれた物が邪魔で適切な避難ができなかったり、救急隊や消防隊が室内に入れないことがあってはなりません。いざというときに問題にならないような収納方法・収納品を選んで活用していきましょう。

ベランダ収納に適しているものとは

まずは、ベランダ収納に向いているものを紹介します。住居の中にある収納スペースと違ってベランダは屋外であるため、日に当たっても問題のないものであったり、ベランダで使用するものを収納するといいでしょう。

ベランダが避難経路になっていたり、共有スペースとして指定されたりしている場合には、避難経路を妨害せず、すぐに撤去できるものしか置くことができません。ゆったり過ごすためのデスクやチェアを置く際には、軽くて出し入れしやすいものを選びましょう。

ベランダ収納に適したものとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 防災用品
  • アウトドア用品
  • 季節外のタイヤ
  • 洗濯物を干すアイテム
  • ベランダ掃除用グッズ

ベランダ収納に適したもの(1)防災用品

屋根があるベランダなら、日持ちのする食料や水を防災リュックに入れてベランダに収納するのもいいでしょう。その際は、雨の入り込まない小さなコンテナに収納しておくと◎。

  • 災害発生と同時に火災が起きた時
  • 地震でエレベーターが停止した時
  • 非常階段に人が溢れて使用できない時

上記の場合にはベランダから避難することもあります。ベランダに防災用具を収納しておくことで避難の際に防災用具の持ち出しがスムーズ。ベランダに防災用具を収納するのは理にかなっているといえます。

ただし、直射日光が当たらないように注意しましょう。防災リュックには非常食や衣類、懐中電灯などを入れるため、屋根のないベランダで収納する場合には剥き出しで置くことなく、小さなコンテナを用意して収納してください。

また、激しい雨の後は防災用具の中身が劣化していないか点検しましょう。「天気の悪い日のあとは防災用具の点検日」と決めておけば、いざというときに必要な物品が足りなくて困ることも避けられます。

ベランダ収納に適したもの(2)アウトドア用品

キャンプなどアウトドアを楽しむ人は、室内ではスペースをとりすぎるアウトドアチェアやテーブルをベランダに収納するのもオススメです。折り畳んで収納するのもいいですが、広いベランダの場合にはくつろぐスペースとして活用するのもいいですね。

ただし、先ほどもお伝えしたように、ベランダが避難経路に指定されていたり、共有スペースとして認定されている場合には“すぐに片付けられること”が重要になります。大掛かりなくつろぎスペースではなく、座ってのんびりできる程度にとどめておきましょう。

また、キャンプ道具を1つの箱コンテナにまとめておけば、出掛ける際にコンテナを積み込むだけで準備が完了するため便利です。クーラーボックス程度のサイズのコンテナを用意すれば持ち運びもそれほど苦ではなく、アウトドア前後の片付けの手間が軽減されます。

キャンプ用リュックの選び方は「キャンプ用リュックのポイント!失敗しない選び方とおすすめ4選」の記事でもご紹介しています。合わせてチェックしてください♪

ベランダ収納に適したもの(3)季節外のタイヤ

ベランダのスペースが広く、避難経路を妨げない場合には、季節外の自動車タイヤを保管しておくのもいいでしょう。季節外のタイヤは車に積んでおく人もいるかもしれませんが、旅行や買い物の際、タイヤを移動させるのは手間がかかります。使わないものはしまって置けるのが一番。

タイヤは単体でも重量があり、台風や大雨などで飛ばされる心配も少ないです。そのためベランダに収納しておくにはぴったりのアイテムともいえます。

ベランダに置いておくためには、太陽光でタイヤが劣化することをを防ぐために、必ず紫外線を遮る素材のタイヤカバーを使用しましょう。また、有事の際に避難等の邪魔にならないよう、1つ1つのタイヤを個別にカバーできるものに入れて移動がしやすいようにしておきます。

もし、お子さんのいる家庭の場合には、タイヤに登ってベランダから落下してしまう可能性があるため注意が必要です。お子さんに「登ってはいけない」と伝えても、好奇心から約束を破って事故にあってしまうことはしばしばあります。

  • ベランダの柵から離れて置く
  • 積み重ねずに並べる
  • 背の高い収納家具の中にしまう

といった対策をしてお子さんを守ってくださいね。

ベランダ収納に適したもの(4)洗濯物を干すアイテム

ベランダ収納の定番といえば、洗濯物を干すアイテムの収納です。ベランダで使うものをベランダに置いておけば取りに行く手間も省けて時間の節約にもなります。洗濯物を干すためのピンチやハンガーなどは濡れても問題なく使えるため、ベランダ収納には最適です。

しかし、これらのアイテムを物干しざおにかけっぱなしにしておくと、紫外線の影響によりあっという間に劣化します。また、台風や強風、大雨の影響で飛ばされる可能性も。

物干し竿にかけっぱなしにせず、箱型コンテナなどに収納しておくのがいいでしょう。

コンテナと聞くと大型のものを想像するかもしれませんが、小さなクーラーボックス程度のサイズのものが売られています。ベランダのサイズに合わせて選びましょう。

梅雨時や雨の日に気になる洗濯物の困ったトラブル。気になる方は「雨の日のストレスが減る!部屋干しに活躍する優秀アイテムをご紹介」もチェックしてください!場所をとる・乾かない・臭いが気になるといった困りごとの解決法をお伝えしています。

ベランダ収納に適したもの(5)ベランダ掃除用グッズ

ベランダ掃除用のグッズも“ベランダで使うものをベランダに収納する”という時間節約術が使えます。

ベランダを頻繁に掃除する人は少ないかもしれませんが、屋外に繋がっていることもあり、意外と汚れているもの。万が一の際の避難経路として激しく汚れている場所を通るのは、非常事態でも気持ちのいいものではありません。

ベランダの掃除用品を常にベランダに置いておけば、ふと気が向いた時や汚れに気がついた時にサッと取り出して掃除することができます。

ただし、ほうきやちりとり、雑巾などをそのまま置いておくと、風で飛ばされて思わぬ事故につながることも。少し背の高い収納庫の中にしまうなど、飛ばされないような収納方法で保管しましょう。

忙しくて掃除する時間がなかなか作れないという方は「手抜きがイイ!時間を有意義に使いたい人の家事のやり方」も合わせてチェック!少しの工夫とアイテムの選び方次第で家事は手抜きできちゃいます◎

ベランダ収納に適さないものとは

ここまでべランタの収納に適したものをお伝えしてきました。それでは、ベランダに適さない収納とはどのようなものがあるでしょうか?ここでは以下の3つを挙げます。

  • 踏み台になってしまうもの
  • 雨に濡れたら困るもの
  • 放火・発火の恐れがあるもの

大前提として“すぐに動かせないもの”はベランダ収納に適していません。何度もお伝えしていますが、ベランダは災害時の避難経路になっていることが多く、物があることで逃げ遅れる可能性があり大変危険です。

たとえば、以下のようなものは危険ですので、置いている方は速やかに移動しましょう。

  • 大きすぎる収納ボックスでベランダをふさぐ
  • 人が通れない大きさの観葉植物を置く
  • 自転車やバイクを置く

ご自身の収納のことだけでなく、万が一の際の住民全員のことを考えられるといいですね。

ベランダ収納に適さないもの(1)踏み台になってしまうもの

小さいお子さんがいるお宅では一番気をつけたいことがベランダ収納が踏み台になってしまうこと。

コンテナやベランダ用のプランター台だけでなく、最初から設置されている室外機などを踏み台にして、お子さんがベランダから落下する事故は頻繁に起きています。手すりに近い位置に収納用品を設置するのは絶対にやめましょう。

たとえば、屋外用の収納コンテナなどをベランダに設置すると、洗濯物のピンチやハンガーなどベランダで使うさまざまなものが収納できて便利です。しかし、大きさによっては踏み台になってしまう恐れがあります。

小さなお子さんがいるご家庭ではこれらの物は設置しないのが理想ですが、どうしても置きたい場合は、プランター台など軽い力で動かせるものは避け、重量のあるコンテナを選びましょう。また、ベランダの手すりから遠く、踏み台にならない場所に設置することが大切です。

ベランダ収納に適さないもの(2)雨に濡れたら困るもの

ベランダは屋外設備のため、雨で濡れて困るものの収納には不向きです。屋外用のコンテナに入れて保管しても、コンテナが劣化するとヒビや割れが生じ、隙間から雨水が入り込むことがあります。

貴重なスペースのため、季節外の衣類などすぐには使わないものを収納したくなりますが、ベランダの環境では洋服を保管するのには不向き。

季節外の厚手のコートや冠婚葬祭用の衣類のような濡れて困るものは、安価で利用できる屋内型のトランクルームなどを活用すれば安心して収納できます。

屋根が大きく張り出しているタイプのベランダでも、台風や横殴りの雨が降ると濡れてしまうため、屋外に置いても差し支えないものだけを収納しましょう。

また、ベランダに置く収納用品はしっかりした素材のものを選ぶのも重要です。気軽に手に入るからと段ボールを使って保管したくなるかもしれませんが、収納したものを守るため・防犯のためにも避けたほうがいいでしょう。

段ボールは紙でできているため、雨が直接当たらなくても湿気を吸い込みます。中に入れたものが湿気を帯びてしまい、カビが生えたり、物によっては錆びたりすることも。

中の物を守るためにも収納用品はしっかり選んでおきましょう。

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ベランダ収納に適さないもの(3)放火・発火の恐れがあるもの

ベランダに何かを収納したいと思った時、回収日まで時間のあるゴミを置いておきたくなることがあるでしょう。部屋の中に置いておくと場所を取りますし、スペースに余裕のあるベランダに置いておければ場所の有効活用になるという思いはわかります。

しかし、防犯上、ゴミをベランダに保管するのはお勧めできません。

たとえば、燃えるゴミや段ボールを置くと放火の懸念がありますし、日光が当たり続けることで発火するリスクが高まる物がゴミの含まれている可能性もあります。また、鳩やカラス、虫などがベランダに集まり、近隣にも迷惑をかけてトラブルの原因になることも……。

特に、一階のベランダは、段ボールや古紙など紙製の物を置かないように注意しましょう。

ベランダの収納アイデア

ベランダ収納はいくつかの制約はありますが、ちょっとした工夫をすることで便利な収納スペースとして活用することができます。ここからは、ベランダを便利にするアイデアをご紹介します。

  • エアコン室外機を利用する
  • 収納とくつろぎ空間との両立

より詳しく収納アイデアを知りたいという方は、「ベランダを有意義に活用したい!おすすめのバルコニー収納術」の記事も参考にしてみてください。

収納アイデア(1)エアコン室外機を利用する

ベランダには、エアコンの室外機が設置していることが多いもの。室外機の上は平面で台のようになっているためつい物が置きたくなりますが、直接物を置くとエアコンが稼働した時の振動で物が落下することがありますので避けましょう。

そんな時は、エアコン室外機用のラックを使えば、ピンチや鉢植えなどを整理整頓して置ける収納スペースにもなります。

今は、インテリア性も抜群のラックが販売されています。ベランダインテリアのトータルコーディネートを考えるのも楽しいかもしれませんね。

収納アイデア(2)収納とくつろぎ空間との両立

ベランダは共用部分にあたりますが、すぐに移動できるイスやテーブル程度なら設置しても問題ないことが多いです。最近は、自宅で気軽にアウトドア気分が楽しめるとして、ベランダをくつろぎの空間として利用する人も増えてきました。

そこで、収納を兼ねたベンチを設置して、テーブルとセットでアウトドアリビングを作ってみてはいかがでしょうか。お茶を飲んだり、小さな鉢植えを眺めたり、くつろぎの時間が過ごせるようになります。

ただし、小さな子どもの踏み台にならないように注意してください。

まとめ

ベランダを収納スペースとして利用するには、さまざまな制約があり、また収納するものも限定されます。しかし、ルールを守り、屋外でも可能なものを収納すれば、室内が広々使えたり、ベランダをくつろぎの空間に変えることが可能。

ベランダを、単なる物干し空間にするのか、上手な活用で素敵な空間にするのかで、満足度も変わってくるかもしれません。

ベランダ収納できないものは、「カラエト(CARAETO)」など外部のサービスを利用することも検討しながら、室内空間と同じように素敵なベランダを目指してみてくださいね。

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