一人暮らしでも犬を飼える?後悔しないために考えるべきこと

一人暮らしのさみしやさ退屈さから、ペットを飼うことを考える人は少なくありません。なかでも犬は、一人暮らしでも飼育しやすいことから人気のあるペットです。
しかし犬の寿命は長く、またお世話の手間がかかることから動物の飼育経験がない人が安易に飼い始めると、人と犬の両者が不幸になってしまうケースも。
そこで今回は、一人暮らしの人が犬を飼うために必要な心構えについて解説します。犬を大切な家族として迎えるために必要なことなので、ぜひチェックしてくださいね。
一人暮らしで犬を飼える?
結論からいうと、一人暮らしであっても必要な対策をしたり十分な準備をしたりすれば、問題なく犬を飼えます。
ただし、犬のお世話にかかる費用や手間をすべて自分一人で管理できる人に限ります。もちろんペットホテルやシッターを活用することは可能ですが、費用がかかるため、時間の余裕や経済的な余裕を確保できる場合にのみ、犬の飼育を考えましょう。
犬を飼うのが難しい場合は、お世話の負担が少ない他の動物も検討してみてください。
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一人暮らしで犬を飼う前に考えるべきこと
犬との生活にあるのは、癒しや楽しさといったメリットだけではありません。手間や負担などのデメリットを受け入れられるかどうかは、犬を飼う前に考えるべき重要なポイントです。
「犬を飼う」ことは、責任重大なことです。
犬の平均寿命は10~15歳で、なかには20年以上生き続ける犬もいます。人間も15年間で引越しや結婚、転勤などさまざまな変化があることでしょう。
今の生活で飼育ができるのか、必要があれば生活を変えられるのか、また自分の生活に大きな変化があっても犬を愛し続けられるのか。今一度考えてみてください。
〇散歩をする必要がある
犬はほぼ毎日、散歩をする必要があります。
小型犬でも1日30分程度の散歩時間を確保する必要があり、忙しい時期や疲れているときにはには面倒くさい気分になるかもしれません。しかし、散歩を怠るとストレスから無駄吠えや噛み癖などのトラブルになったり、運動不足が原因の病気になってしまうリスクが高まります。
犬種によっては2日に1回の散歩で十分な場合がありますが、その代わりに室内遊びをする必要があり、それなりの体力と時間が必要です。
〇家具や壁紙・床を壊される
犬は地面に穴を掘り、お気に入りのおもちゃや食べ物を隠す習性があります。室内で飼っている場合も同様で、フローリングやカーペット、ソファをガリガリと掘ってしまい、傷だらけにしてしまうことも。
とくに賃貸物件に住んでいる場合は注意が必要です。国土交通省が定めている「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、ペットがつけた傷の原状回復費は入居者が負担するものとしています。そのため、原状回復をスムーズにするためには、あらかじめ床にクッションフロアやカーペットを敷いたり、壁紙に保護シートを重ねたりといった工夫が必要です。
〇長期間家を空けられない
犬を飼育するためには、散歩や給餌、トイレの世話など、毎日やることがあります。そのため、犬を飼う前のように好きなときに好きなように遊びに出かけたり、旅行することは難しくなります。
お世話の問題だけではありません。もともと犬は集団で生活する動物なので、飼い主がいないことに不安やストレスを感じてしまいます。また、飼い主が不在のあいだに急な悪天候などで部屋のエアコンが故障してしまうなど、予期せぬトラブルが発生することも。
犬を飼い始めたあとに長期間外出する場合は、ペットホテルやシッターを利用しましょう。
〇費用が掛かる
犬を飼育するためには、さまざまな費用がかかります。
餌代やペットシート代、おもちゃ・洋服代だけではなく、ワクチン代やトリミング代も必要となります。さらに長期間外出する場合には、ペットホテルやシッターの費用も必要です。
ほかにも、ケガや病気をした場合は入院費や治療費も必要に。老犬になると介護費用が発生する場合もあります。
また、犬に直接かかる費用以外に、水道光熱費などがあります。とくに夏場は熱中症予防のため、常に冷房をつけておかなくてはなりません。人間だけで暮らしているよりも、光熱費が高額になります。
〇しつけが難しい
しつけは飼い主の義務であり、犬が安心して暮らすためにも必要なものです。
留守番中に無駄吠えをしてで近隣住民とトラブルになったり、トイレを好き勝手な場所でして飼い主が困ったりしないように、早いうちからしつけなければなりません。
しつけは幼いうちに教えるのが最も定着しやすいといわれています。しかし一人暮らしではまとまった時間が取りづらく、しつけをするのが難しいでしょう。経済的に余裕がある場合は、しつけ教室などを活用する人もいます。
一人暮らしで犬を飼うためのインテリア例
犬を飼うためには、部屋のつくりも犬用にしなければなりません。犬の過ごしやすさや安全性を重視するため、思い通りのインテリアにはできない可能性があります。
ここからは、実際に犬を飼育している人を参考に、一人暮らしで犬を飼うときのインテリア例を紹介します。
〇フェンス・柵で侵入対策
危険なものが多いキッチンや溺死の危険性がある浴室、脱走の危険性がある玄関など、犬が入ったら困る場所には柵を設置します。犬用の柵や乳幼児用のベビーゲートなどを活用し、部屋の出入り口に固定します。
〇収納は高い位置にまとめ誤飲防止
細かいアクセサリーやコスメ、薬などは犬が間違って食べてしまう(誤飲)の可能性があるため、犬が届かない高い位置に収納します。またプラスチックや金属だけではなく、食品の誤飲も注意が必要です。飼い主が食べるネギ類やチョコレートなど、犬が食べると中毒をおこしてしまう食品もあるためです。
ほかにも、コード類にはカバーをしたり、ローテーブルには何も置きっぱなしにしないようにするなど、誤飲防止に努めます。
〇カーペットを敷き犬の負担軽減
フローリングの床は、犬によって傷つけられてしまうという飼い主のデメリットだけではありません。犬の脚にとってフローリングは非常に滑りやすく、骨や股関節に負担がかかります。場合によっては骨折やねん挫などのケガにつながることもあり、室内犬を飼う人は滑り止めマットやカーペットを敷いて対策をします。
一人暮らしで犬を飼うためには整理整頓が必要
一人暮らしで犬を飼うためには、犬が快適に生活するための十分なスペースが必要です。また犬が生活するスペースから危険なものを排除するために、整理整頓は必須といえます。
さて、犬を飼うことを検討している人のなかには「整理整頓が苦手だから、犬は飼えないかな」と残念に思った人もいることでしょう。そのようなときにおすすめなのが、月額264円から利用できる宅配型収納サービス「カラエト(CARAETO)」です。
「カラエト」では、洋服や書籍、楽器やアウトドアグッズなど、さまざまものを預けられます。そのため、部屋の整理整頓も簡単に可能。スッキリした部屋で、犬の飼育準備を進めるられますよ。
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犬をお迎えする準備に悩んでいる人はぜひチェックしてみてください。