サイズアウトした子ども靴を保管収納しておきたい!保管収納方法

そこで今回は、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修していただき、サイズアウトした子ども靴をきれいな状態で保管する方法をまとめました。次の子どもへのお下がりにしたい、あるいは人気のフリーマーケットに出品したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
参考記事:サイズアウトした子供服を捨てずに保管する理由!適切な収納法について
サイズアウトした靴の収納に悩む理由

個人差がありますが、子どもは1歳ごろからよちよち歩きを始め、3歳ごろになるとかかとを起点にして足指の付け根に重心を移し、足指全体で地面を蹴って前に進むという歩き方の基本動作ができるようになります。走る、跳ぶといった運動もできるようになるため、足に負担がかからない靴を履かせるようにしなければなりません。
子どもの足は、一般的に半年に0.5㎝ずつ大きくなり、成長が止まるのは男子が18歳ごろ、女子は13歳ごろといわれています。
そのため、成長が著しい3~12歳ごろまでは半年に1回ほど靴を買い換えるというケースが多く、中には2~3か月に1回は買い換えが必要になる子どももいます。
親の気持ちとしては大きめの靴を買って長く履かせたいと思いがちですが、足の形が定まらないうちは、サイズの合わない靴を履かせるのは転倒の心配があり危険です。
足は全身を支える土台です。靴が大きすぎると脱げないように足指が靴をつかむような動きをするため、体の重力を支えて安定を保つ役目をする「アーチ」の発達を妨げてしまいます。アーチは「土踏まず」といわれる部分で、ここが正常に形成されないと偏平足(へんぺいそく)になり、さまざまなトラブルを引き起こす原因になりますから、足の成長過程に合った靴を選ぶことはとても重要なのです。
また、育ち盛りだからこそ存分に動き回ることができるよう、上質の靴を選ぶことをおすすめします。スニーカーは、つま先とかかとに芯材が入っていて、ソール(靴底)は足指の付け根部分が柔軟で屈曲性のよいものがベストです。靴底が硬すぎるものや反対に手で簡単にねじれるような柔らかすぎるものはNGです。
ひもで結ぶタイプが足にフィットしますが、自分で着脱するのは時間がかかりますから、小学低学年まではマジックテープタイプのものがいいでしょう。マジックテープでも折り返し式のマジックテープベルトのほうがひもタイプに近いフィット感があるのでおすすめです。
このように成長に合わせて靴を買い換えていくと、別の問題が生じてきます。それは、サイズアウトしたキレイな靴がたまってしまうことです。収納スペースに余裕のない家庭では、第二子へのお下がりにするために取っておきたいと思っても、シューズボックスはお古の靴ですぐ一杯になってしまいます。
衣類のようにデリケートなものではないからと、シューズボックスや収納ケースに無造作に突っ込んでおいたりすると、いざ出番というときにカビや雑菌が繁殖し、変色・変形してボロボロになってしまう恐れがあります。靴も衣類と同様に湿気やカビは大敵ですから、きちんとお手入れをして大切に保管しておきましょう。
サイズアウトした靴の正しいケア・保管方法とは

靴を保管するときは、まずきれいに洗うことから始めます。泥がついている靴は、日陰でよく乾かしましょう。
手で洗うときのポイント
① 泥が乾いて砂状になったらブラシできれいに払い落とします。ソール部分の汚れも落としましょう。マジックテープの部分は、細かいゴミも取り除きます。② タライにぬるま湯か水を張り、靴全体を浸します。靴が濡れたら靴用洗剤をスポンジにつけ、泡立てながら洗ってください。また、外側だけでなく内側も洗いましょう。
③ 洗い終わったらよくすすぎます。靴用洗剤が残っていると素材によっては色落ちすることがありますから、泡が出なくなるまでしっかり流します。
④ 十分すすいだら乾いたタオルで水気を拭き取り、日陰の風通しのよい場所で乾かします。このとき、壁に立てかけて干すと靴が縮んだり変形したりして履きにくくなることがありますから、シューズハンガーか靴用洗濯ネットを使い、吊るして干すようにします。
靴用ハンガーは100円ショップでも売られていますし、靴用洗濯ネットはインターネット通販で購入することができます。
<参考商品>
- シューズハンガー
- 靴用洗濯ネット
洗濯機で洗うときのポイント
洗濯機で丸洗いする場合は、靴用洗濯ネットを使いましょう。ネットにクッションがついているので、ゴツゴツした靴同士の衝撃や洗濯機との衝撃が緩和され、洗濯中の音も静かになります。すすぎと脱水が終わったら、上記の④の要領でよく乾かします。靴用洗濯ネットを使った場合は、ネットに入れたまま吊るして干せるので便利です。
靴の保管方法
靴がよく乾いたらファスナー付きのポリ袋(フリーザーバッグ)に乾燥剤と一緒に入れて保管します。スニーカーの靴底に使われているポリウレタンはとくに湿気に弱い素材なので、温度・湿度の変化が少ない冷暗所が適しています。もし、自宅にそうした場所を確保するのが難しいという場合は、トランクルームを利用する方法があります。 トランクルームには、自分で荷物を預け入れ、取り出すときも自分で行う「店舗型トランクルーム」と、荷物の出し入れはすべて宅配便で行う「宅配型トランクルーム」があります。
宅配型トランクルームは、ダンボール1箱から預けることができ、料金も月額500円前後とリーズナブルなので、自宅の押入れやクローゼットの延長として手軽に利用できます。
サイズアウトした靴の保管に宅配型トランクルームがおすすめな理由

先程ご紹介した宅配型トランクルームは年々需要が伸びており、参入する業者も増えています。ここではメディアにもたびたび取り上げられている宅配収納サービスの「カラエト」を例にシステムをご紹介します。
利用の申し込みはパソコンやスマホで
一般的な店舗型トランクルームの場合は、利用者がトランクルームの下見をして場所や設備を確認したうえで運営会社と契約を結びますが、宅配型はパソコンやスマホから利用申し込みをするだけです。直接足を運ぶ必要がないので、子育て中の主婦や体力的に重い荷物を持てないシニア層でも、家に居ながらにしてトランクルームを利用できます。
利用者の作業はボックスに荷物を詰めるだけ
荷物を詰めるダンボールは自分で用意してもいいのですが、カラエトでは無料で専用ボックスを提供しています。利用者は預けるものをボックスに詰めるだけでよく、集荷からトランクルームへの搬送は提携している宅配業者が行います。荷物は快適で安全なトランクルームで保管
搬入された荷物は、最適の温度・湿度にコントロールされている快適な環境で保管されます。また、宅配型トランクルームでは利用者の立ち入りが禁止されているため、セキュリティ面も優れています。
アイテムはアプリで管理できる
荷物はいったん開封し、1点ずつ高解像度で撮影し、アプリ内の「マイトランク」から見られるようにアルバム化されます。アイテムごとにコメントをつけることができるので管理がしやすく、何を預けたか忘れてしまったという失敗もありません。撮影がすむとていねいに包装し、ボックスに戻して保管されます。
不要なアイテムはフリマに出品できる
預けてあるアイテムの中で不要になったものは、そのままカラエトのフリーマーケットに出品することができます。子ども靴はフリマでも人気がありますから、不要品の処分と実益を兼ねることができて一石二鳥です。この点もカラエトならではのメリットです。売買が成立すると自動的に相手のアプリにアイテムが保管される仕組みになっています。
取り出しは1点からでもOK
アイテムを取り出すときもアプリから選び、配達日と場所を指定するだけです。1点でも取り出し可能で、宅配業者が対応する地域であればどこへでも配送してもらえます。たとえば、靴を友人の子どもにあげたいときは、トランクルームから友人宅へ直送できるので便利です。
サイズアウトした子ども靴の保管に最適なトランクルーム
次に、今人気の宅配型トランクルームのサービス内容を挙げてみます。保管料は1箱当たりの金額(税抜き)で、ボックスサイズは縦、横、奥行きの3辺を合計した数値です。
ボックスサイズが10㎝違うだけで入れられるものの量がだいぶ多くなります。トランクルームを探すときは、月額料金を比較するだけでなく、ボックスサイズなどもチェックして、いちばん使いやすいところを選ぶとよいでしょう。
カラエト
- 月額保管料……500円
- ボックスサイズ……専用ボックスは140㎝。自分でダンボールを用意する場合は最大160㎝までOK
- ボックス代金……無料
- 取り出し料(送料)……沖縄を除いて全国一律800円
AZUKEL
- 月額保管料……400円(箱プラン)
- ボックスサイズ……105㎝。自分でダンボールを用意する場合は最大120㎝までOK
- ボックス代金……レギュラーサイズ200円
- 取り出し料(送料)……北海道1500円、本州は距離によって1100~1300円、四国1400円、九州1500円、沖縄2600円
子どもと一緒に整理すれば玄関をキレイにする習慣も身につく

トランクルームを利用するときは、サイズアウトした子供靴だけでなく、オフシーズの家族の靴やサンダルなども一緒に預ければ、シューズボックスの中がすっきりして、玄関全体を清潔な空間に保てます。
「幸運はきれいな玄関に訪れる」といわれています。子供と一緒に靴を整理して、玄関をいつもきれいにする習慣が身につくようにしたいですね。