陶器はカビが生えやすい?陶器を収納する時に気を付けたいポイント

土の自然な風合いが素朴で上品な陶器、お気に入りならなおさら、良い状態で保管しておきたいですよね。家庭により、陶器を日常的に使うかどうかは異なるでしょうが、大切なお客様用の湯飲みやお皿は陶器で揃えているという家庭も多いのでは。
陶器は、ガラスの食器と違う点がいくつもあります。そのため、お手入れのしかたや保管時の注意点については、陶器の特徴を知ったうえで押さえておくことが大事です。
今回は、陶器を保管する時のポイントや注意点、トランクルームで保管するメリットについてご紹介します。
参考記事:大事なエルメスの食器はどうやって保管しておけばいいの?
陶器の保管方法に気を付ける理由

陶器は、割らないように慎重に扱う他にも、いくつかの注意点があります。間違った方法で保管していると、予想外のトラブルが起こるかもしれません。
陶器を保管するうえで、よくある失敗を見てみましょう。
- しばらく使用していない陶器にカビが生えていた
- よく洗ったはずなのに、いやな臭いがする
- 陶器を重ねて保管しておいたら、外せなくなってしまった
陶器は、その特徴を知ったうえで、日々のお手入れや保管を行うことが大切です。特徴といっても専門的な知識ではなく、保管するにあたって最低限のものでOK。陶器の扱いや特徴について、実はあまりよく知らないという人は、これからご紹介する内容を参考にしてみてくださいね。
陶器を保管収納する時のポイントや注意点

カビが生えていたり悪臭のする陶器は、気持ちよく使うことができませんよね。しかしこれは陶器ではよく起こりがちなトラブルです。
陶器の特徴
まずは陶器の特徴を知っておきましょう。陶器は、土でできていますよね。食器として使われている陶器は、滑らかな質感に仕上げてあるものが多いですが、実は無数の小さな穴がたくさん空いています。そのため、表面はサラリと乾いたようにみえても、実は水が染み込んでいることが多いのです。
陶器は吸水性があると言われます。表面の水滴を拭き取っただけでは、十分に乾燥したことにはなりません。この点を覚えておくと、その後のトラブルが防ぎやすくなります。
陶器に生えるカビや、いやな臭いの原因は、十分に乾ききっていない水分が主な原因です。カビが生えてしまうと、とてもとりにくいため注意が必要です。
漂白剤を使ってカビをとることも可能ですが、絵柄が描かれているものなどは漂白剤によって変色したりするため、できる限り使用しないように対策しましょう。
陶器は1,200度~1,800度の温度で焼き上げて作られていますが、実は硬度はそんなに高くありません。取り扱いを慎重に行わなければ、割れたり、キズがついたりしやすいため、保管する際の置き方にも工夫が必要です。
また、購入したての陶器は案外汚れています。購入したばかりの陶器は、使う前にきれいにしましょう。鍋にいっぱいの水を沸かし、お米を一握り入れます。陶器を入れて、30分間煮沸し、取り出します。陶器が冷めたら水洗いをして、しっかり乾燥させて完了です。
陶器のふだんのお手入れ
陶器を使ったあとは、できるだけ早く洗い、すぐに乾かすことが大切です。洗う際、油ものを盛り付けたとき以外は、基本的に洗剤は使いません。また、食洗機の使用は避けて、自然に乾燥させましょう。なお、電子レンジの使用については、陶器により異なります。なかには、電子レンジで加熱することにより、食材の水分や油を吸収してしまい、いやな臭いが残るものもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
茶渋や汚れがとれないときは、漂白剤で落とせる可能性があります。しかし、絵柄などが変質してしまう危険性があるため、あまりながく浸けすぎないように注意しましょう。陶器によっては、漂白剤の使用ができないものもあります。
陶器を長期保管する際には
しばらく使用予定のない陶器は、きれいに洗って、しっかりと乾燥させることが肝心です。特に、乾燥は念入りに行いましょう。陶器は吸水性があるため、表面が乾いたようにみえても、中まで乾燥していないうちはカビのリスクが高まります。収納場所の湿気対策も重要です。しっかり乾燥させた陶器であっても、置いておく場所が湿気ていた場合意味がありません。押し入れや物置のなかなど、陶器の保管で選びがちな場所は湿気がこもりやすいことで有名。時々風をとおす、除湿剤をこまめに変える、虫干しするなどの対策を行いましょう。
また、割れやキズを防ぐためには、和紙などで包んで、購入した際についてくる箱に入れて保管します。箱に隙間が生じる場合は、新聞紙で埋めましょう。
陶器のコップや小鉢などを重ねて保管する人は多いでが、久々に取り出したときに、ぎゅうぎゅうに入り込んで外せないというトラブルも多くみられます。やむを得ず重ねるときには、キズを予防するためにも和紙などを一枚挟むと良いでしょう。
なお、重なって外せない陶器は、お湯と洗剤で取り外すことができます。まず、40度くらいのぬるま湯を用意します。重なってしまった部分の隙間に少量の洗剤を入れて、一番外側の陶器にだけお湯がかかるように浸けます。そうすると、少しずつ陶器が動いてはずしやすくなるため、無理な力をいれずに回しながら取り外しましょう。
陶器の保管をトランクルームで行うメリット

陶器は、湿度の高い場所を避けて、割れやキズが生じないように慎重に保管することが大切です。自宅でも、そのような点に気を付ければ、良い状態で保管することが可能です。
しかし、たくさんの陶器を保管する場合や、湿気対策に自信がない場合は、トランクルームに預けるのもひとつの方法です。トランクルームには様々な特徴があり、陶器の保管を行うメリットも存在します。
収納場所に困らない
自宅の収納スペースが狭いなど、保管場所の確保に困る家庭もあるでしょう。特に、年に数回しか陶器を使う機会がないなど、使用頻度の低い陶器は、タンスの肥やしになってしまっているかもしれませんね。トランクルームを利用すると、収納場所の確保に困る必要はありません。自宅の収納スペースが少し空いて、他のものを収納しやすくなるメリットもあります。
湿気対策ができる
温度や湿度の管理が常に行われているトランクルームを選ぶと、湿気によるカビの被害を防ぎやすくなります。自宅の保管環境に不安がある場合は、設備の整ったトランクルームが便利です。陶器の保管に最適なトランクルーム3選

それでは、陶器の保管に適したトランクルームとは、どんなところでしょうか。トランクルームのサービスは、それぞれ業者により特徴が異なります。今回は、湿度の管理が行き届いたトランクルームに絞ってご紹介します。
CARAETO
アプリから申し込みできる宅配収納サービスです。料金は月額500円、預けた月だけ料金が発生するという、分かりやすくリーズナブルな点が魅力です。集荷や取り出しはアプリから業者に依頼するシステムで、必要な時に必要な分だけの負担ですむため経済的です。
預けられる段ボールのサイズは、3辺で140cmなので、とてもゆとりのあるサイズ。陶器が複数ある場合でも十分に入りそうですね。
サマリーポケット
こちらも段ボールで預ける収納サービスです。預けたい荷物の量や内容によって、適した段ボールを選ぶとよいでしょう。一番リーズナブルなサイズであれば、月額250円から利用可能です。CARAETO同様、宅配によって集荷や取り出しを行うため、自分で荷物を運ぶ必要はありません。キュラーズ
持ち込み型のトランクルームです。24時間自由に出入りできる利便性が特徴。特に、アクセスしやすい場所に住んでいる人には使い勝手が良いでしょう。預けたい荷物の大きさで、適した大きさのスペースを借りることができます。まとめ

今回は、陶器の保管方法や、日々のお手入れ方法、長期保管する際の注意点についてご紹介しました。
ふだんあまり使わない陶器は、トランクルームに預けておくと便利です。陶器に限らず、処分するか迷ったものの一時保管場所として利用したり、大事なものを適した環境で保管したりと、人により使い方は様々。
小さな荷物を手頃な料金で預けられるトランクルームも増えてきていますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。