覚えると便利!ジャージのたたみ方を変えてコンパクトに収納しよう

健康維持の大切さが見直され、日常的にスポーツをする人が増えてきました。
競技としてのスポーツだけでなく、気軽におこなえるストレッチやウォーキングなどを実践しているため、日常的にジャージを着用する人も増えています。
楽な着用感で体の動きを妨げないジャージ。実は、たたみ方や収納の仕方に少々コツがいるんです。
そこで今回は、ジャージやトレーニングウエアのたたみ方や収納方法など、スポーツウエアの扱い方について解説します。
この記事は整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修していただきました。
意外と頭を悩ませるジャージの収納
ジャージやトレーニングウエアのどんなところが収納を難しくさせているのでしょうか。ここからは、ジャージの収納についての主な悩みと、解決するアドバイスをQ&A式で解説します。
Q.テロテロしていて、たたみ方がわからない
ジャージやスポーツTシャツなどのスポーツウエアは、メリヤス生地やポリエステル生地などでできているものがほとんどです。
だからこそ、良く伸び、汗をかいてもすぐ乾くなどの機能性を備えています。ですが、その半面、生地にコシがなく、たたみにくくなっています。
また、たたんで見やすく収納しようとしても、ヘタってしまうため、立てる収納ができず、重ね収納になりがちです。
たくさんのジャージやスポーツウエアを所持している場合は、重ねて収納するとアイテムが取り出しにくくなってしまいます。
A.薄いものはコンパクトに丸めて牛乳パックなどを使って収納を
薄くつるつるした生地が多いジャージやトレーニングウエアは、たたみにくいですよね。
上下セットの一般的なジャージは、たたむとかさばるため、トップスをハンガーにかけ、同じハンガーにトレーニングパンツを掛けると、省スペースに収納できます。
柔らかい生地で薄手のトレーニングウエアは、広げてから袖と身ごろ両脇の部分を内側に折りたたみ、長方形を作って裾からクルクル丸めます。そして、牛乳パックを引き出しの高さに合わせてカットしたものに収納すると上手く収まります。
Q.季節や各アイテムによってどんどん増えるから収納しきれない
日常的にスポーツをする人は、スポーツウエアが増えていきやすいです。
最近のスポーツウエアは、スタイリッシュなものが増え、デザインも豊富になりました。また、機能性の高い生地も次々と発表され、あれもこれもと購入しているうちに増えてしまうことがあります。
最初は、引き出し1つ分程度の収納スペースで済んでいても、いつの間にか、収納スペースを圧迫するほどの量になっているという人も。
素材、デザイン、機能などが進化したからこそ、ジャージやスポーツウエアはどんどん増えてしまいがちになります。
A.たくさんあるスポーツウエアは仕切り収納が便利
薄く、たたみづらいスポーツウエアが増えてしまった場合は、引き出しに仕切りを入れてみてください。立てて収納すれば、見渡しやすくコンパクトに収納できます。
ジャージやスポーツウエアは、丸めたり圧縮したりしても型崩れしにくく、復元力があるのが特徴。そのため、シーズンオフのものは圧縮しておくのもありです。
Q.普段にも着用できるジャージが増えて収納に困る
ジャージやトレーニングウエアといえば、スポーツの時に着る衣服でしたが、最近は、普段着にもなるファッショナブルなウエアも増えてきました。
また、タウン使いの洋服とジャージやトレーニングウエアを組み合わせて着るスポーツミックスなど、ファッションの世界でも動きやすいスポーツウエアを積極的に取り入れるようになっています。
そのような理由から、スポーツをしない人でも着心地の良いウエアへの関心が高まりつつあり、ジャージやスポーツウエアをワードローブに加える人が増えているのです。
しかし、スポーツウエアの種類や数が増えてくると、普段の衣服と一緒に収納するのか、スポーツ用品として別に収納するのか迷ってしまうことがあります。
A.スポーツミックスファッションは一点投入を意識
ファッションとしてスポーツウエアを取り入れる場合、たくさんの種類を持つ必要はありません。
Tシャツ、キャップ、スニーカー、パンツ程度にとどめ、一点だけをポイント的に使い、うまくきれい目ファッションとミックスさせることがおしゃれへの近道です。
したがって、あれもこれもそろえる必要はなく、ジャージ等も通常のワードローブに収まる範囲内で楽しむくらいにとどめておくのがいいのではないでしょうか。
Q.ニオイ発生!他の衣服に移ってしまう
ジャージやトレーニングウエアは、スポーツの時に着るため、汗を吸い取りやすい素材でできています。
しかし、機能性の高い素材の中には、吸い込んだ汗や皮脂が繊維の奥に残ってしまい、収納しているうちに嫌なニオイを発することがあります。
そのため、他の衣服と一緒に収納することでニオイが移ってしまうことも、スポーツウエアの収納に頭を悩ませる原因の1つです。
A.ニオイの原因は洗濯の工夫で取り去る
新品のスポーツウエアは汗がしみこんでも洗濯すれば匂いは取れますが、着こんでいるうちに落としきれない汗や皮脂の雑菌が繊維に繁殖し、ニオイを発するようになります。
このようなトラブルを防ぐには、洗濯のたびに汗や皮脂が残らないよう、汚れを落としきるのがおすすめです。
洗濯する前段階として、洗剤を溶かしたぬるま湯に1時間程度つけておきましょう。酸素系の漂白剤を使ってもいいと思います。
ひと手間かかりますが、一度匂いが染みつくと落とすのが大変なので、洗濯の前につけ置き洗いを心がけてみてください。
収納スペースには8割収納を心がける
たたみづらいジャージやスポーツウエアの収納では、ハンガー収納や仕切り収納がおすすめ。ですが、このような収納を実現するには、収納スペースに余裕がなければなりません。
収納スペースには、衣類だけでなくさまざまなモノが収納してあります。狭い場所に詰め込んでいると、どんなモノでも劣化してしまう可能性があります。
特に、日本は高温多湿となり、盛夏になると収納スペースの気温は35℃を超えることも。
そんな中、物がぎゅうぎゅうに詰まって風通しが悪くなると、カビ、虫害などさまざまなトラブルが発生します。
収納スペースは、8割収納を目安とし、扉を開ければ風が通る状態にしておくことが望ましいです。
シーズンオフの衣類は外部に預ける工夫も
自宅でジャージを含む衣類を収納するのに大切なことは、適切な環境を保つことです。
しかし、収納スペースが狭い、モノが多いなどの理由から、なかなか理想の環境を実現するのは難しいもの。
そんな時は、外部の収納サービスに、すぐに使わないモノを預けるという選択肢があります。
外部の収納サービスには、屋外型のトランクルームや、屋内型のトランクルーム、また、宅配便で荷物の出し入れができる宅配型トランクルームなどがあります。
参考:トランクルーム5社、徹底比較!宅配型トランクルームとは?
自宅以外で収納することを考えた時、自宅近くにトランクルームサービスがない場合もあります。そこで、全国で利用でき、月額が安価な宅配型トランクルームが利用しやすいといえます。
衣類だけでなく、季節外の家電や、アルバム、本など、大切なものを預けられるため、こうしたサービスを活用してみるのも良い方法です。
>>月額500円で大型ダンボールの荷物が預けられる「カラエト」とは
ジャージのたたみ方を覚え、正しく管理を
ジャージの収納の難しさは、薄くてたたみづらいことに起因するものがほとんどです。シワや型崩れしにくいところが、ジャージやトレーニングウエアの特徴ですが、しわくちゃに押し込んだり、ぎゅうぎゅう詰めにしたりするとカビ被害、虫害に合う恐れがあります。
収納スペースは、いつでも8割収納を心がけ、自宅以外に収納できるサービスを利用しながら、自宅の収納スペースを快適な環境を保つように心がけるのがいいかもしれませんね。