コートの収納・保管方法と注意点、おすすめの収納アイテム

クローゼットの中で多くの割合を占めるのが「コート」です。秋にも着られるコート、真冬の厚手のコート、春に出番が来る軽やかなコートなど、四季に合わせて何着も持っている方も多いのではないでしょうか。
本記事は、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修していただき、大きくてかさばるコートをどのように収納していけばいいのかをまとめました。
コートには様々な種類があり、大きい衣類だからこそ収納に悩む理由や注意点が存在します。そこで問題点を解消していくためのおすすめのポイントや収納になぜ悩むのかといった理由をより具体的に説明していきます。
コートには色々な種類がある?コートの収納に悩む理由
コートと一括りにまとめても、その種類はたくさんあります。そこで、コートの種類がどのくらいあるのか、また収納に悩む理由について説明していきます。
コートの種類
トレンチコート
コートの中で定番とも言えるトレンチコート。四季を問わず着られることから愛用している人も多いでしょう。特徴は腰回りに付いたベルト。かっちりした着こなしができるため、ビジネスシーンでも愛用されています。
チェスターコート
イギリスのチェスターフィールド伯爵が着用していたコートといわれ、ウエストラインがしまったシルエットが特徴のコートです。
ダッフルコート
丈が短めのフード付きコートになります。木彫のボタンをループで留めるのが特徴です。
ライダースコート
名の通りバイクに乗る人たちにむけて作られたコート。風の侵入を防ぐため、ファスナーが二重になっている点が特徴です。
ファーコート
毛皮で作られたコート。暖かく、毛皮のモコモコしたシルエットが女性に人気です。
ムートンコート
スエード仕上げした羊の皮のコートです。保湿性に優れており、何度も着ることによってコートに味を出すことができます。
参考記事:ムートンコートやムートンジャケットのお手入れ方法と保管方法
この他にも、ダウンコート、モッズコート、ステンカラーコート、シャギーコート、キルティングコート、オーバーコート、ボアコート、ピーコートなどここでは紹介できないほど多くのコートが存在しています。
コートの収納に悩む理由
大きくてかさばるためスペースを確保できない
コートは他の衣類に比べて大きいため、収納スペースの確保が難しいことが最大の悩みといえるでしょう。
クローゼットが広ければ話は別ですが、限られたスペースの中で、常に綺麗に収納し続けることや、湿気や虫害などから守ることはかなり大変です。
コートをしまうタイミングがわからない
コートをしまうタイミングがわからなくて悩む人も多いです。季節の変わり目にしまっても「しまったあと、急に寒くなってまたコートを出した」「クリーニングに出したいのにタイミングがわからない……」など悩みは尽きません。
コートを収納するときのポイント・注意点
では、コートはどのように収納・保管するのがいいのでしょうか?
コートを収納するときのポイントと注意点を見ていきましょう。
使い終わったコートはクリーニングへ
一度でも着たコートは目に見えない汚れや臭いが染み付いています。シーズンオフのコートを収納する場合は必ずクリーニングに出すか、自分で洗濯をしましょう。
コートを含む衣類の天敵は「シミ」「虫害」「湿気」になります。そのままにしておくと衣類そのものの劣化を早め、特にコートは簡単に傷んでしまいます。クリーニングに出さないときでも、ブラッシングしたり、しっかり乾燥させてからしまったりして、日常的にしっかり管理することをおすすめします。
また、クリーニングから返ってきたからといって、そのまま収納するのはNG!クリーニング店からかけてもらったビニールは通気性が悪いので必ず外しましょう。
しっかりと一度ビニールから取りだし、通気性の良い場所で管理し、コートに合うハンガーに掛け変える。こういったひと手間を加えて最適な環境で収納してくださいね。
すべてのコートをかけて保管しようとしない!
すべてのコートや衣類をかけて収納するのは物理的に無理がある場合が多いです。ハンガーに掛けられないオフシーズンのコートはたたんで衣装ケースや収納ボックスにしまっても構いません。ただし、折りジワがつく素材のコートはハンガーに掛けて保管しましょう。ダウンコートやファーコートなどシワが目立たないコートはたたんでしまってOKです。
また、コートをただんで収納ボックスに入れればそれで完了ということではありません。しっかりと脱臭や除湿、防虫対策などを施した上で収納しましょう。
コート収納におすすめのアイテム
コートを収納するときに「クローゼット内にかけておく」「クリーニングに出してそのまま保管する」など人それぞれの収納の方法があると思います。ここではそんな収納にひと手間加えることで、よりコートを長持ちさせ、良い環境で保管できるよう、おすすめのアイテムを紹介していきます。
1. 東和産業 らくジッパー
業界初となるスライダーでチャックの開閉ができるため、圧縮パックがきちんと閉じたかの確認や手間が省けます。また、すべての掃除機の吸引口に対応したマルチバルブを採用しているので、吸引スピードがアップした優れものです。
参考:東和産業 らくジッパー
2. クローゼットハンガーラック
大量の衣類を収納したい人、クローゼットが狭すぎて衣類が収納しきれない人におすすめです。また衣類の収納量に合わせて横幅を変更できるので、コートがたくさんある人でも、全てかける収納が可能です。また不織布カーテンが付いていますので、ホコリや日焼けから衣類を守ってくれます。
コートの収納実例
最後に実際にコートをどのように収納するか解説していきます。
玄関にコート収納スペース
玄関に収納スペースを作ってしまう方法です。水気や花粉がつきやすいコートを部屋まで持ち込むのは抵抗がある人におすすめ。シューズボックスに突っ張り棒を設置したり、ハンガーラックを置いたりして工夫すれば収納スペースがつくれます。
衣類圧縮袋+収納ボックスで省スペース収納!
衣類圧縮袋を活用すると、幅を取らずかなり多くのコートを収納できます。吊るせる圧縮袋が便利です。吊るすスペースがなければ、収納ボックスに保管してきましょう。
トランクルームに預ける
近年、季節の衣類や季節家電をトランクルームに預ける人が増加しています。シーズンオフのコートは、トランクルームに預けてしまうのも一つの手段です。空調設備があるトランクルームを選べば、最適な環境でコートの保管が可能。ダンボール1箱サイズを1,000円以内で預けられるサービスもあり、クリーニングの預かりサービスよりも安い場合もあります。
コート収納を見直してゆとりあるクローゼットに
コートはクローゼットの中でも幅をとる存在。コートの収納方法を変えるだけで、クローゼット内がより有効に使えるようになります。コートの収納を見直して収納力をアップさせましょう!