できるだけ長持させたい!スーツの正しい収納方法

スーツは非常に扱いが難しい衣類の一つです。普段着るシャツやセーターのように畳んで収納することもできず、収納しておく際にも場所を取ってしまうことが多いでしょう。
しかし社会人にとって、スーツは毎日の仕事で身につける制服のようなものです。スーツがシワだらけだったり、汚れたりしていると、仕事をするうえでも身が引き締まりませんよね。上司や取引先にも悪い印象を与えてしまいうかもしれません。スーツの扱い方は、社会人としてしっかりと理解しておきたいところでしょう。
そこで今回は、スーツを正しく収納する方法や、長持ちさせるコツについてご紹介していきたいと思います。
スーツの収納方法に気をつける理由

ではまず、スーツを収納する際に気をつけていかなければいけない理由を整理してみましょう。
スーツは傷みやすい
スーツは他の衣類と比べて形がしっかりとしている衣類になります。そのため型崩れがしやすく、傷むと非常に締まりの悪いヨレヨレのスーツになってしまうことがあるのです。後で詳しく触れていきますが、スーツを収納する際はハンガーにしっかりとジャケットをかけて収納する人は多いはずです。これはやはりスーツそのものを傷ませないためです。基本的には畳んで収納するのではなく、クローゼット内にかけておくのが一番でしょう。
スーツは高価なものも多く、気軽に買い換えられない
スーツの収納に気をつけず、スーツを傷ませてしまった時はどうなるでしょうか。例えば虫食いでスーツに穴が開いたり、カビが生えたりした時は、さすがにそのまま着るわけにもいきませんよね。当然、スーツを新調することにもなってくるでしょう。しかしスーツは他の衣類と比べて高価なものが多いです。予定外にもスーツを買い替えることになるのは、なかなか痛い出費でしょう。ちょっと気を抜いてスーツを収納したことで、無駄な出費を増やしてしまうのも切ないものです。
簡単に買い換えられるアイテムではないからこそ、スーツはやはり丁寧に扱い、適切な方法で収納しておく必要があるのです。
傷んだスーツを着るのは印象が悪い
スーツを不適切な状態で収納していると、スーツのシワや型崩れの原因になります。そうすると当然、スーツを着た際にも非常に不格好な印象になってしまいます。いわゆる「くたびれている感」が出てしまうため、どこか貧相な印象を持たれてしまうことは多いでしょう。ちなみにスーツがシワだらけだったり、ヨレヨレだったりするせいで、営業の際に悪いイメージを持たれることはかなり多いと言います。スーツをしっかりと収納して、買ったときの綺麗さ、形を保つことはもはや社会人のマナーの一つと言えるでしょう。
スーツを収納するときのポイント

では、実際にスーツを適切な方法で収納していくためにはどのような点に気をつける必要があるのでしょうか?スーツの収納方法が分からないという時は、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。
収納前はブラッシングしてお手入れする
スーツが傷む原因となるのは、主にスーツに付着した汚れやほこりです。汚れやほこりがついたままだと、雑菌が繁殖したり、害虫が湧きやすくなります。虫食いでスーツに穴が空いてしまうのは、長い間放置されていた汚れが原因というわけです。収納する前はしっかりとスーツを専用ブラシでブラッシングし、ほこりや汚れを落とすようにしましょう。
陰干しして湿気を取り除く
湿気には十分注意する必要があります。スーツに水分が残った状態で、空気がこもりやすいクローゼット内に収納してしまうと、カビの原因になります。もともと綺麗だった他のスーツや衣類にも悪い影響を与える可能性も出てきます。湿気を取り除くためにも、スーツを収納する際は、一日室内で陰干しし、完全に乾燥させましょう。一見湿気などないように見えるスーツでも、皮脂が付着していることは十分考えられます。特に湿気を帯びやすい梅雨から夏にかけての時期は要注意です。
ポケットの中身は全て取り出しておく
スーツのポケットにメモ帳やボールペンなどのアイテムが入っていると、型崩れを起こしやすくなります。収納する際はスーツの形をしっかりと保つためにも、ポケットの中身は全て取り出しておきましょう。スーツはハンガーにかけて収納するのが基本
お伝えしてきているように、スーツは基本的に折りたたまず、ハンガーにかけて収納するようにしましょう。折りたたんでしまうと、スーツはすぐにシワになりますし、型崩れもしやすくなります。収納する際は詰め込みすぎに注意
スーツを収納する際は、詰め込みすぎに注意しましょう。たくさんの数のスーツを持っている人は多いでしょうから、スーツはスーツで同じハンガーラックにまとめておきたくもなるでしょう。そうなると自然と、スーツだけを同じ場所に詰め込んでしまうこともあるはずです。しかしぎゅうぎゅうに詰め込んで収納してしまうと、風通しが悪くなるためカビやにおいの原因になります。また、生地が摩擦で傷むリスクもあるため、スーツを収納する際は間を2cm前後開けて収納しておくとよいでしょう。
クローゼット内の換気を意識する
クローゼット内は、湿気対策や害虫対策をしたとしても、やはり締め切られている分空気はこもりやすくなります。たまにはクローゼットの扉を開け放ち、換気を意識するようにしましょう。定期的に換気を行うことで、スーツにカビが発生するリスクを減らすことができます。スーツ収納におすすめのアイテム

スーツを収納する際は、以下のようなアイテムを利用するとよいでしょう。
ジャケットには厚みのあるハンガーを使う
ジャケットをかけておくハンガーは、ぜひ厚みのあるタイプを選ぶようにしましょう。スーツは肩回りがしっかりとしているのが特徴的なので、一般的な薄いハンガーを使うとせっかくの肩部分が崩れてしまいます。スラックスハンガーは挟むタイプを
スラックスハンガーは挟んで吊るすタイプのものがシワになりにくくおすすめです。挟むタイプ以外には二つ折りにしてかけるタイプのものもありますが、折るとやはりシワはどうしても付きやすくなります。不織布をかけるとほこり・湿気対策に繋がる
しばらく着ないスーツを収納する際は、不織布をかけておくとよいでしょう。不織布をかけておくとほこりがつく心配もありません。そのうえで通気性も守られるため、湿気対策にも繋がります。スーツの収納実例

では最後に、スーツの収納実例を見ておきましょう。スーツを収納する際は、以下のようなアイデアを取り入れてみると、より便利にスーツをしまっておけるはずです。
シャツとスーツで場所を分け見た目も綺麗に
クローゼットが比較的広く、収納場所が左右に分かれている場合は、例えば右をスーツ、左をワイシャツやブラウス……というかたちで分けておくと、はっき色が白黒で分かれて見た目も綺麗になります。収納もインテリアにこだわりたいにはおすすめです。ハンガーにタグをつけて種類を分かりやすく
スーツは同じような色をしているものが多いため、着ようと思っていたものをつい間違えてしまうこともあるでしょう。クローゼット内は薄暗いことも多いため、なおさら間違えやすいものです。そんな時はハンガーに「黒」、「グレー」、「ネイビー」、「ストライプ」などのタグを自分でつけておくと、取り出す際に種類や色が分かりやすくとても便利です。
押入れにつっぱり棒を設置する
家にクローゼットがない場合は、押入れをクローゼットとして活用する方法もあります。押入れ内につっぱり棒を設置すれば、スーツをかけておくことができます。このアイデアを活用すれば、ロフト内や部屋の中にスーツをかけておく場所を用意することもできるでしょう。まとめ

いかがでしょうか? スーツはデリケートな衣類です。普段使う人も、たまにしか使わない人も、スーツはしっかりとお手入れをしたうえで適切に収納しておきたいところですね。ぞんざいに扱ってしまうと、大事なスーツの劣化を早めてしまうことになります。
スーツは形がしっかりと保たれていてこそのアイテムです。収納する際はぜひ以上のポイントに注意し、長持ちするように心がけてみてくださいね。