リュックやバックパックは吊るす収納がいい?長期の保管方法や収納場所を解説

素材やデザインの違いからついつい増えてしまいがちなリュック。皆さんはどのように収納していますか?普段使っているリュックと、時々しか使わないリュックで収納もお手入れも方法が異なります。
今回は、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修していただき、さまざまなデザインや素材、使用目的に合ったリュックの収納方法と、長期保管する際の注意点をまとめました。
参考記事:かさばるリュックの収納のコツ!正しい収納方法でいつまでもきれいに
素材もデザインもさまざまなリュックの収納
リュックにはさまざまな用途や形があり、使用頻度によって使いやすい収納方法は違ってきます。ここでは種類や使用頻度に合わせた収納方法をご紹介します。
普段使いのリュックは引っ掛け収納が便利
リュックを毎日持って出かけるという人も結構いますよね。どんな服装にも合わせやすいシンプルなリュックなら、財布など必需品の入れ替えもあまり頻繁におこなわずに済みます。
いつも使っているリュックは、S字フックやシールフックなどを使ってクローゼットや壁に引っ掛けて収納しておくと便利です。引っ掛け収納なら型崩れもしにくく、雨に濡れてしまった後でもそのまま乾かすことができます。
また、目に付くところに引っ掛けるフックを用意することで、つい床に直置きしてしまうのを防げます。
ただし、重いモノを入れっぱなしにすると型崩れの原因になるので、なるべく中身は取り出して入れっぱなしにしないようにしましょう。
アウトドア用・ビジネス用など大型リュックはコンパクトにまとめて収納
アウトドア用のリュックは、大型で腰部分や胸部分にもベルトがあり、かさばるものが多くなります。
ビジネス用もアイパッドやPCなどを保護するように頑丈な作りのものが多く、そのまま収納すると大きく場所を取ります。このような大型リュックはコンパクトにまとめて収納しましょう。
まずは肩ベルトを一番短く調節しておきます。これだけでもかなり収納しやすくなりますが、腰部分にもベルトがある場合は、これも短くして両方のベルトを1つにまとめておきます。マジックテープなどを使ってまとめてもいいですね。
肩ベルトが落ちないように胸部分にフックがついている場合は、肩ベルト同士をつなぐフックで固定しておきます。
その後、プラスチックケースに立てて収納しても、クローゼットに吊り下げ収納してもよいでしょう。
革製のおしゃれリュックはお手入れしてから不織布に包んで収納
デザイン性に優れた革製のリュックも人気があります。しかし、収納の仕方によっては革のひび割れやカビの発生などにつながるので、気を付けて収納しましょう。
革製品は使ったらすぐに汚れを落とすことが重要です。から拭きでホコリや排気ガスなどの見えない汚れを落とします。
しばらく使う予定がないなら専用のクリームを使ってお手入れをした後、不織布に包んで(購入時の袋でも可)収納しておきましょう。
型崩れが心配なら、柔らかく丸めた新聞紙を中に入れておくと型崩れを防げます。新聞紙を入れて自立させ、ラックや蓋のない収納ボックスに立てて収納します。
色移りや型崩れの原因になるので、他のバッグとは直接触れ合わないようにしましょう。
ハイブランドの塩化ビニール製は水拭きしてから収納
グッチやコーチなどハイブランドからもリュックが販売されています。これらは塩化ビニール製のことが多く、革よりもお手入れが簡単ですが、ハイブランドで高価なため、しっかりとお手入れしたほうがいいでしょう。
塩化ビニール製であっても水分がついた時はすぐに拭き取り、帰宅後は固く絞ったタオルで水拭きしておきます。
その後陰干しあるいは室内でしっかり乾燥させ、その後、中に新聞紙を入れてください。収納するときは、購入時の袋に入れてクローゼットの棚に保管しましょう。
参考記事:グッチバッグの汚れ落としはどうする?お手入れや保管方法について
参考記事:ヴィトンのバッグを保管する時に気を付けたい型崩れ!正しい保管方法とは
リュックを長期間保管する方法は?
しばらく出番のないリュックは自宅の押し入れやクローゼットなどで保管するのが一般的です。しかし、保管方法が間違っているとさまざまなトラブルが発生する可能性があります。
リュックには目には見えなくてもかなりの汚れがついています。体と接触する部分が多く、汗も染み込んでいるため、そのまま長期保管するのは不衛生です。リュックに残った汚れや水分に雑菌が繁殖したり、カビが発生したりというトラブルにつながります。
久しぶりに押し入れの奥から出したバッグに、白っぽい粉のようなものが付着していたという経験はありませんか?あの白っぽい粉の正体はカビです。
カビが発生すると、拭き取ったつもりでもカビの根がしつこく残り、被害をくり返してしまうことも。リュックを長期保管する時には、以下の手順でメンテナンスをしておきましょう。
- リュックの汚れをはたく
- ひどい汚れは部分洗いする(※詳しくは以下参照)
- 陰干しで1日乾燥させる
- 乾燥剤を入れて、形が崩れないように詰め物をする
まずは、目には見えなくてもリュックは汚れています。できれば屋外でリュックのホコリや汚れを軽くはたき落としましょう。
この時忘れがちなのが、サイドポケットなどに入れっぱなしになっているごみや小さな小物。特に飴やガムの包み紙、汚れたティッシュなどが入っているとカビの原因になってしまいます。しっかり確認しましょう。
汚れを見つけたら、(※可能な場合は薄めた中性洗剤と歯ブラシなどで)部分洗いを。革製品の場合は専用のクリーナーで落とします。
布やナイロンの場合は、おしゃれ着用洗剤で優しく押し洗いすることも可能ですが、その場合は晴天であっても2日程度かけてしっかり乾かします。
また、帆布などの生地は洗うと縮むことがあります。縮みを極力防ぐために、デリケート衣類用洗剤を使い、必ず水で押し洗いをしましょう。
リュックの保管に最適な場所とは?
リュックのメンテナンスをしたら、ほとんどの人が押し入れやクローゼットに保管すると思います。しかし、自宅の収納場所は熱や湿気がこもりやすい場所なので、いくつかの対策が必要になります。ここでは、自宅の収納場所にリュックを保管する際にしておきたい対策をご紹介します。
収納場所にモノを詰め込まない
押し入れやクローゼットには、さまざまなモノが収納されています。スペースいっぱいにモノが詰め込まれた状態は、リュックにとっても他のモノにとっても良くありません。
日本は高温多湿の気候なので、夏はサウナの中に収納しているようなもの。
モノが詰め込まれすぎて風が通らなければさらに状況は悪化し、ありとあらゆるものがカビ被害や虫害に合いやすくなります。
収納場所に入れる物は8割程度を心がけ、風通しを良くし、押し入れ用の湿気取りを置いて対策をしましょう。リュックには乾燥剤や丸めた新聞紙を入れておくと効果的です。
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リュック同士を重ねない
リュック同士を重ねると型崩れを起こします。素材によってはつぶれた形のまま折りジワや亀裂が入ってしまうことも。
重ねないように保管するには、1つ1つのリュックに詰め物をして自立させ、ファイルボックスや収納ボックスに立てて(置いて)個別に収納しておくのが良いでしょう。
この場合、リュックを収納した上のスペースには何も置けなくなるので、ラックを使って高さを利用した収納にするのがおすすめです。
半年に1度程度の虫干しをする
1年以上使用しないリュックは、収納したままにせずに半年に1度程度は虫干しを兼ねて風に当ててください。
春や秋の湿度の低い晴天の日に、窓を開けて室内で干します。ついでに収納スペースの掃除もして、虫がわかないよう清潔にしておくことが大切です。
収納スペースにはホコリや湿気が溜まりやすいので、こまめな換気や掃除をして、できるだけ良好な環境を保ちましょう。
型崩れに注意して出し入れしやすいリュック収納を
リュックは素材によってお手入れ方法や収納方法が違ってきます。長期間保管する場合も、収納スペースの環境を良好に保ち、リュックの型崩れを防いで保管することが長く愛用するコツです。
また、自宅の収納スペースを保管に適した環境にできないときは、ワンコインで利用できる宅配型トランクルーム「カラエト」を利用するのもおすすめです。
「カラエト」なら、虫干しの必要もなく、リュックに最適な保管環境を保てますので、リュックを大切に保管したい人は利用してみてはいかがでしょうか。