捨てる前に試したい!服・衣類のカビの取り方

服・衣類を収納するクローゼットや押入は、家の中でもトップクラスでカビが発生しやすい場所。大切な服に白いふわふわや黒いポツポツのカビが生えてしまった経験はありませんか?
「もう着られないから捨てようかな」と残念な思いをした経験がある人もいるでしょう。実は、服・衣類のカビは自力で綺麗にケアできます。
今回は、自分でできる服・衣類のカビの取り方を解説します。あわせてカビを防止する方法も解説するため、お気に入りの服・衣類がある人はぜひチェックしてください。
服・衣類のカビの取り方
まずは、服・衣類のカビの取り方を解説します。
カビは進行度によって2つの種類があります。それぞれ最適な取り方が違うため、注意してください。
また、レザー(本革)製品に発生してしまったカビにも、最適なカビの取り方があります。あわせて解説するため、参考にしてください。
なおカビを取る作業中は、カビの胞子を吸い込んでしまわないよう必ずマスクを着用しましょう。
白色のカビの場合(軽度)
白色のカビは、比較的軽度のカビです。
ブラックやネイビーブルーなど暗い色の服・衣類に発生すると非常に目立つため、深刻な状態に見えますが、実はカビが生地の表面に発生しているだけ。そのため、簡単にカビがとれます。
〇必要な道具
- マスク
- 消毒用エタノール
〇手順
このようなカビはまず、服・衣類をはたいたり、服・衣類用ブラシを使って表面のカビを落とします。続いて、カビが発生していた部分に消毒用エタノールを吹きかけましょう。生地の裏側まで染みわたるように、たっぷりと吹きかけることがポイントです。
最後に、しっかりと乾燥させるため屋外に干します。
なお、カビの胞子がほかの服・衣類に付着すると、カビの被害が広がる可能性があります。そのため、作業はできるだけ屋外で行ってください。
黒色のカビの場合(重度)
服・衣類に点々と広がる黒色のカビは、繊維の奥深くまで根をはった状態の重度のカビです。
カビをとる作業も手間と時間が必要で、さらに衣類を傷める可能性があります。そのため、状態が悪い場合や大切な服・衣類の場合はクリーニング店などプロに依頼することも検討してください。ただし黒カビのなかには、プロでも取れないほど強力なものもあります。
〇必要な道具
- マスク
- ゴム手袋
- 洗面器やバケツ・桶
- 熱湯(50℃以上)
- 酸素系漂白剤
- 綿棒
〇手順
まずはマスク・ゴム手袋を着用し、服・衣類のカビが発生している場所に綿棒で酸素系漂白剤を塗り込みます。
続いてバケツ等に50℃以上の熱湯、酸素系漂白剤を入れ、混ぜあわせたら、服・衣類をつけ置きしましょう。つけ置きは30分毎にカビの落ち具合を確認し、最長で2時間放置します。
カビが落ちていたらていねいに揉み洗いをし、漂白剤をすすいでください。
最後に洗濯機でいつも通り洗い、しっかりと乾燥させます。
レザー部分のカビの場合
レザー(本革)素材は、生地が傷んでしまうため、漂白剤は使えません。そのため、ジャケットなどレザー部分には決まったカビの取り方があります。
〇必要な道具
- マスク
- 重曹
- 水
- 柔らかい布 3枚
〇手順
まず、小皿などで重曹と水を混ぜ合わせ、重曹をペースト状にします。(重曹:水=3:1)柔らかい布に重曹ペーストを取り、カビが発生している部分に塗り込むように優しくカビを拭き取りましょう。
続いて新しい布を水で濡らし、硬く絞ったら、カビがあった部分を水拭きします。最後に3枚目の布で乾拭きをし、しっかりと乾燥させたら終了です。
服・衣類にカビが発生する理由
カビ、というと食品に発生するイメージがありますが、服・衣類にカビが発生するのはなぜでしょうか。
その理由は服・衣類を収納している環境にあります。
カビが発生する環境は「気温20度以上、湿度70%以上」の場所。とくにホコリなどのカビの栄養源が豊富な場所は、とくにカビが発生しやすい環境だといえます。
一般的に服・衣類を収納しているクローゼットやチェスト、押入などは風が通りません。そのため、温度・湿度ともに高くなりがち。さらに頻繁に掃除をする場所ではないため、ホコリも多い場所です。
つまり、クローゼットやチェスト、押入などはカビが発生しやすい最高の環境が整ってしまっているのです。
服・衣類のカビ防止方法
ここからは、服・衣類に発生するカビを防止する方法を紹介します。大切な服・衣類を自宅で保管するためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。
〇収納スペースの掃除・除湿
クローゼットやチェスト、押入など、服・衣類だけではなく収納スペース自体にカビが発生しているケースも少なくありません。この場合、何度もカビの胞子が服・衣類に付着するため、どれほど服・衣類のカビ対策を繰り返しても、カビが繰り返し発生してしまいます。
収納スペース自体にカビが発生している場合は、消毒用エタノールなどを活用し、まずは収納スペース内のカビ掃除をしましょう。さらにカビの原因となる湿度を下げるため、除湿剤や除湿機を使い、収納スペース内の湿度を下げる工夫をするも大切です。
〇収納スペースの整理整頓
服・衣類を収納している収納スペースは、物でいっぱいになっていませんか?収納スペースがいっぱいになっていると、内部の換気や掃除ができず、湿度が上がったりホコリが溜まったりしてカビの原因となります。
カビを防止するためには、掃除・除湿とあわせて収納スペースの整理整頓をしましょう。自宅に収納スペースが少なく、どうしてもいっぱいになってしまう場合は、「カラエト(CARAETO)」などの収納サービスを活用して、スペースに余裕を作るのも一つの方法です。
〇クリーニングの徹底
カビの栄養分となるのはホコリだけではありません。人間の皮脂や垢などもカビの栄養源となります。
すこし羽織っただけのカーディガンやアウター、おしゃれ着なども含め、服・衣類は洗濯やクリーニングを済ませてから収納してください。
なお、クリーニング店から戻ってきた服・衣類を収納するときは、ビニールのカバーを外してから収納しましょう。ビニールをつけたまま収納すると服・衣類周辺の湿度が上がりやすく、カビの原因となります。
〇洗濯機の掃除
洗濯機を使っていると、洗剤カスや皮脂・垢などによって見えない部分(洗濯槽)にカビが発生します。この洗濯槽のカビが原因で服・衣類にもカビが発生することがあります。
洗濯槽は1~2ヶ月に1度を目安に洗浄しましょう。
〇防カビ剤の使用
ドラッグストアやホームセンターなどには、服・衣類用の防カビ剤が売っています。除湿効果を兼ね揃えている製品もあるため、あらかじめクローゼットやチェスト、押入などにセットしておくことがおすすめです。
大切な服を保管するなら収納サービスがおすすめ
クローゼットやチェスト、押入に収納した服・衣類にカビが発生しないようにするには、こまめな掃除と整理整頓、除湿が肝心です。
しかし、仕事やプライベートで忙しい人にとって、こまめな掃除をするのは難しいですよね。そんなときは、収納サービス「カラエト」を活用してみてはいかがでしょうか。
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