ソーシャルグッドとは?取組事例や注目されている背景

2010年頃から「ソーシャルグッド」の考え方が注目され、2020年現在大きな広がりをみせています。
本記事ではそもそもソーシャルグッドとは何なのか、取組事例や注目されている背景、日本と海外の違いなどを紹介します。
ソーシャルグッドとは?
そもそも「ソーシャルグッド」とはどのような意味を持つのでしょうか。
ソーシャルグッド(Social Good)とは、地球環境や地域コミュニティなどの「社会」に対して良いインパクトを与える活動や製品、サービスの総称を指す。
引用:https://ideasforgood.jp/glossary/social-good/
つまり、分野にこだわらず社会に対して良い影響を与えるものは「ソーシャルグッド」と呼ばれることがわかります。
ソーシャルグッドが注目されている背景
2015年に開催された国連サミットにて「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されたことから、サステナビリティの考え方が世界に広まりました。
環境問題や貧困問題などの社会問題は、問題が起きている地域だけで対策を行うのではなく、地球全体で取り組むべき問題であると認識されたことが大きな理由です。
世界3大広告賞のひとつともいわれる「カンヌライオンズ」でも、ソーシャルグッドをテーマにしたものの受賞が増えているといわれていることや(※1)、世界で「social good」と調べている回数も年々増加しており、注目度が高まっているといえます。
日本と海外のソーシャルグッドの意識の違い
海外では「ソーシャルグッド」はトレンドとなり、ソーシャルグッドな考え方が生活に溶け込むようになってきていますが、残念ながら日本ではそれほど注目を集めていません。
日本で「ソーシャルグッド」と調べている件数は過去5年を見てもほぼ横ばい。
その理由のひとつは「当事者意識の薄さ」です。世界で叫ばれている「人種差別」「宗教問題」「環境問題」「貧困問題」などは、耳にしていても自分の生活の中で問題として実感することは少なく、企業も消費者も当事者意識を持てていないことが原因のひとつです。
また、企業がソーシャルグッドな取り組みを積極的に行えない理由は、長期的なCSRよりも売上を上げるほうが重要視されていることもあるでしょう。(※1)
このような理由から、日本ではソーシャルグッドな取り組みが世界と比較して活発ではないのです。
ソーシャルグッドに取り組む企業・取組事例
しかし近年、グローバル化が進んでいることや、社会問題への意識が高まっていることから、ソーシャルグッドに取り組む企業も増えつつあります。
例えば、無印良品では「ソーシャルグッド事業部」を発足。地域活性化に取り組むローカルグッドや、新たな生活の価値を提供することを目標にした取り組みを行っています。(※2)
また、パタゴニアでは、
「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する。」
引用:https://www.patagonia.jp/blog/about/
とミッション・ステートメントを定めており、自社の商品のリサイクルショップ「Worn Wear」(※3)を立ち上げたり、選挙を推進したり、環境再生型農業に取り組んだりなど(※4)、様々なソーシャルグッドな取り組みを行っています。
個人でもソーシャルグッドな取り組みを
「私たちができるソーシャルグッドな取り組みは何があるんだろう」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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本記事を参考に、まずはできる範囲からソーシャルグッドな生活に取り組んでみてはいかがでしょうか。