サスティナブルファッションとは?取り組み事例を知り、私たちができることを考えよう

「サスティナブル」という言葉を耳にすることも増えてきた近年、ファッション業界にもサスティナブルが浸透していることをご存知でしょうか。
本記事では、「サスティナブルファッション」について詳しく紹介。注目されている理由や、取り組み事例、私たちができることを解説します。
サスティナブルファッションとは?
サスティナブルとは本来「維持できる(持続可能)」を意味する言葉。環境・社会(人間)・経済が継続的に発展できるようにするための考え方です。
サスティナブルファッションとは、ファッションに関わる生産、販売、消費などのプロセスにおいて環境・社会・経済の発展を考慮することを指します。
サスティナブルファッションが注目されている理由
サスティナブルファッションが注目されている理由は、2015年に開催された国連サミットにて「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されたことがひとつです。
地球環境問題や社会問題について、世界が一体となり取り組む必要性が認知されたことから、ファッションに関わらず様々な分野でサスティナブルな取り組みが行われるようになりました。
特に、ファッション業界では洋服の大量廃棄や、発展途上国で低賃金で洋服の製造をしていることなどが問題となり、サスティナブルな取り組みが求められていることが現状です。
サスティナブルファッションの5つの取り組み例
では、ファッション・アパレル業界で取り組まれているサスティナブルな取り組みとはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は主な取り組みの5つの事例を紹介します。
1.エコ・リサイクル素材の使用
洋服の原料となるポリエステル。ポリエステルは石油を使って作られており、石油の枯渇によって原料不足に陥る危険性が囁かれていました。
そんな中、アパレル業界で注目が集まっているものに「エコ素材」があります。
エコ素材とは、生産時に化石エネルギー、二酸化炭素、水への影響を少なくして生産されているもの。トレーサビリティ(流通経路を生産から廃棄まで追跡できること)なこと。リサイクル素材やオーガニックコットンなど様々あります。
これらのサステナ素材を使うことで、環境に配慮しているアパレル企業が増えています。
2.フェアトレード
「フェアトレード」とは、発展途上国で作られた製品や原料を適正な価格で取引することです。
発展途上国では労働法が整っていないこともあり、低い賃金で雇用されているケースも少なくありません。また、仲買人が売上を搾取しているケースもあり、生産者に公正な料金が支払われていないなど、経済的に自立することが難しくなっています。
フェアトレードはこうした不公正をなくし、発展途上国で働く労働者の経済的な活動を支えることを目的としています。
フェアトレードの製品と聞くと、バナナやチョコレートなどの食品を思い浮かべる方も多いかと思いますが、ファッション業界でもフェアトレードの製品は増えています。
ファッション業界でフェアトレードやサスティナブルが見直された事件として「ラナ・プラザビル崩壊事件」があります。詳細を知りたい方は、以下の記事を参考にするといいでしょう。
関連記事:フェアトレードって本当にサステナブルなの?【今週のサステナTips】
3.リユース
「リユース」とは、すでにあるものを再利用すること。
不要になったものを新しく作り変える「リサイクル」、消費するものを減らす「リデュース」と合わせて3Rとも呼ばれています。
着なくなった洋服を捨てるのではなくフリーマーケットや、古着ショップに売却することや、これらの古着を購入することがリユースの活動です。
4.アップサイクル
「アップサイクル」とは、いらなくなった物を再利用して、さらに価値の高い商品を作ることです。
お菓子のパッケージ、余った布の切れ端、廃棄されたタイヤや軍用製品などを使ったアイテム。海洋プラスチックを再利用したアクセサリーなどが人気です。
捨てられるはずだったものだとは思えないほど、高いファッション性やデザイン性を誇るアイテムが揃っていることが特徴。アップサイクルを行っているブランドをチェックしてみてはいかがでしょうか。
関連記事:アップサイクルとは?注目の理由やリサイクルとの違い・おすすめブランド7選
5.シェアリングエコノミー
「シェアリングエコノミー」とは、経済を共有するものとして、使っていない資産を共有することを指します。
空間をシェアする「Airbnb」、移動をシェアする「Uber」などが有名なサービス。
ファッションのシェアリングには「オケージョン用の洋服やバッグのレンタル」「洋服レンタルのサブスクリプションサービス」などがあります。
関連記事:【事例あり】シェアリングエコノミーとは?メリット・デメリット・レンタルとの違い
私たちがファッションでサスティナブルを目指す方法
ファッション・アパレル業界では、様々なサスティナブルファッションの取り組みが行われていることがわかりました。
これらの取り組みを理解して、購入する製品を見極めることもサスティナブルな取り組みに繋がります。
では、私たちがファッションにおいてサスティナブルを目指すときに一人ひとりにできることは何があるのでしょうか。
必要なファッションアイテムを見極める
ファッションでサスティナブルを目指すためには「必要なアイテムを見極める」ことが重要です。
「トレンドの洋服だから買ったけれど、似合わなくてたんすの肥やしになっている」「セールで購入したけれど、結局着ていない洋服がある」という方も多いのではないでしょうか。
使わないアイテムを購入して、ゴミにしてしまうのはサスティナブルとはいえません。
本当に必要なアイテムを見極めて、長く使うことがポイント。多少高価なアイテムだったとしても、たくさん購入するより、長く使うとお得になることもあります。
まずは、クローゼットを見直して自分に必要な服を把握することから始めてみてはいかがでしょうか。
素材・品質も検討する
「エコ素材」や「フェアトレード」など、サスティナブルを意識した素材や品質の製品を選ぶことも、私たちにできるサスティナブルな行動です。
サスティナブル素材のものを探してみるだけでなく、「購入する前には素材を確認してみる」「長く使えそうな高品質なものを選ぶ」など小さなことから始めることがおすすめです。
サスティナブルな商品を支持していることが企業・社会に伝わることで、社会全体が変わっていくでしょう。
必要なくなったアイテムはリユースする
必要なアイテムを吟味して購入しても、好みや体型の変化などで必要なくなるアイテムも出てくるでしょう。
そんなときは、すぐに捨ててしまうのではなく、リユースしてみましょう。
セカンドハンドショップや古着屋さんに持っていったり、フリーマーケットに出してみたりすることで、ゴミにしない方法を検討してみてはいかがでしょうか。
ファッションをもっと楽しむために「サスティナブルファッション」
ファッションをこれからも継続して楽しむためには、サスティナブルファッションの取り組みが大切です。
今回紹介した、私たちにできる取り組みをできる範囲から始めてみてはいかがでしょうか。
「捨てようか迷っている洋服がある」「フリーマーケットに出してみたいけれど、手間がかかるのはちょっと……」と悩んでいる方は、宅配型収納サービス「カラエト」が運営する「カラエトマーケット」に出品してみることがおすすめです。
カラエトマーケットでは、自分で写真撮影や出品の手続きをすることなく、必要のなくなったアイテムを0円から出品できます。
「捨てるのには抵抗があるけれど、自分で出品をするのはめんどう」といった方にもおすすめです。
また、宅配型収納サービスとは、預けたいものをボックスに詰めて自宅から送り、倉庫で預かってもらえるサブスクリプションサービスです。
宅配型収納サービス「カラエト」なら、160サイズの段ボール1箱月額500円から預け入れ可能。預けたアイテムは、1つひとつ写真撮影され、アプリ上で確認できます。
写真撮影後に、必要ないものはマーケットに出品することも可能。
取り出したいときにはアプリでアイテムを選択するだけで、自宅まで送ってもらえます。
温度・湿度・セキュリティも完備されているので、大切なものでも安心して預けられるでしょう。
「残しておくか迷っている洋服を一度手放して考えたい」といったものを保存しておくのにぴったりのサービスです。
必要なくなったら、そのままカラエトマーケットに出品できますよ。
本記事を参考に、まずはできる範囲からサスティナブルな生活に取り組んでみてはいかがでしょうか。