更新日: トランクルーム

トランクルームには住める?ライゼボックスやライゼホビーなら住める?

トランクルームには住める?ライゼボックスやライゼホビーなら住める?
宅配型収納サービス『CARAETO(カラエト)』が整理整頓術やお片付け術、収納術をお届けする本コラム。今回も耳寄りな情報をお届けします!

都心のオフィス街に、一見マンションを思わせるトランクルームが増えています。中に入ると明るく、エアコンが利いていて受付もあります。この快適な空間を荷物の保管場所としてだけでなく、寝泊まりできる居住スペースとして使いたいと考える人もいるようです。果たしてトランクルームに住むことは可能でしょうか?

ここでは、多様化が進むトランクルームの使い方を、法律的なことも含めて詳しくご紹介します。

参考記事:整理整頓はどうする?狭小ワンルームのメリット&デメリット!

トランクルームに住む人はいるの?

ライゼボックス 住む

近年、ビル全体または数フロアーを貸し倉庫にした「屋内型(ビルイン)トランクルーム」が目立つようになりました。その背景には、企業の郊外移転などで空室が増加したため、オフィスからトランクルームに用途転用するケースが増えたということがあります。

トランクルームの運営会社は、「安全、安心、清潔、低コスト」をコンセプトとしているところが多く、昔のような暗くてホコリっぽい倉庫のイメージはありません。清掃が行き届き、利用者がひと休みできるコーナーを設けているところもあります。最近は、たとえば「ライゼ」のように、単に荷物を保管するだけの場所ではなく、趣味や読書を楽しめるホビースペースという付加価値を与えることで学生やビジネス層を取り込んでいる運営会社もあります。

一方、利用者の中にも、ネットカフェのように深夜滞在OKのトランクルームをwebサイトで探す人がいます。 「終電に間に合わなかったときなどの仮眠室にしたいから」 「アパートを借りる資金ができるまで荷物と一緒に寝泊まりしたい」 といった理由によるものです。

では、実際に寝泊まりを許可している運営会社があるかどうかを見ていきましょう。

トランクルームに住むのは禁止?

ライゼホビー 住む

トランクルームは厳密にいうと、倉庫業者が運営する「トランクルーム」と、不動産会社などの賃貸業者が運営する「レンタルスペース」に分けられます。どちらも一般にトランクルームと呼んでいますが、それぞれ次のような特徴があります。

倉庫会社のトランクルームの特徴

運営会社は、倉庫業法に基づき国土交通大臣の登録を受けた運送業者に限られ、その中でも一定基準を満たして「優良トランクルーム」に認定された倉庫業者は、次のような形態・システムになっています。
  • 契約の形態……利用者が事業者に荷物を預けて保管してもらう「寄託(きたく)契約」です。
  • 利用システム……荷物の出し入れのたびに受付での手続きが必要です。運営会社によっては、実際の入出庫作業もスタッフ立ち会いのもとに利用者が行います。
  • 利用時間……営業時間内であれば、いつでも出し入れできます。

不動産会社のトランクルームの特徴

国の規制はなく、登録制でもありません。契約条件は、民法の契約自由の原則に基づき、利用者との合意のうえで決められます。
  • 契約の形態……利用者が事業者からスペースを借りて自分で保管するもので、マンションを借りるときのように「賃貸借契約」です。
  • 利用システム……荷物の出し入れに関する手続きは不要で、利用者の都合で自由に行うことができます。
  • 利用時間……基本的に24時間365日、いつでも出入り可能です。
以上の形態やシステムを見ると、倉庫業者のトランクルームは深夜滞在が不可能であることがわかります。

一方の不動産業者のトランクルームは、いつでも自由に利用できるのだから深夜滞在も認められると思いがちです。しかし、トランクルームは借地借家法の適用外で住居の扱いになっていません。そのため、賃貸借契約書に「宿泊、仮眠などの長時間滞在は禁止する」といった文言が盛り込まれているのが一般的です。したがって、トランクルームで寝泊まりすることは契約違反となり、場合によっては違約金を請求されることがあります。前述したホビースペースのライゼの場合も、倉庫の扱いなので寝泊まりは固く禁じられています。

トランクルームに住むことのリスクとは

トランクルーム 住める

倉庫会社のトランクルームは、そもそも「物品を保管するサービスを有償で提供するところ」です。預かったものを劣化させたり、盗まれたりすることのないよう、空調設備やセキュリティー態勢も万全を期しています。

しかし、あくまでも物品を守るためであり、人間の居住空間を想定して造られているわけではないので、トランクルームで住むことを考えた場合は、次のような不便さやリスクが伴うことになります。

収納スペース内には窓がない

エントランスや廊下など共用部分は電灯がついていて明るいのですが、個室タイプの収納スペースの中は窓がなく、押入れや物置と同じです。コンセントもついていないので、パソコン作業やゲームを楽しんだりすることはできません。

カギは内側からかけられない

トランクルームは構造上、ドアは外開きでカギも外からしか掛けられないようになっています。防犯態勢が整っているので不審者に侵入される心配はないのですが、100%安全とは言い切れないでしょう。内側からカギをかけられないため、万一侵入されたときは防ぎようがありません。

インフラが整っていない

たいていのトランクルームにトイレや手洗い場はありますが、水道やガスなど生活するのに必要な設備はないので、料理を作って食事をするといったことはできません。

警備が厳しい

管理人が常駐しているトランクルームでは、定期的に見回りが行われます。収納スペースの中もチェックするためにドアを開けますから、隠れていてもすぐにわかってしまいます。

即刻退去を命じられるだけならいいのですが、面倒なことに発展する恐れがあります。どうしても泊まるところが必要なときは、ほかの手段を講じるようにすべきです。

安く寝泊まりする方法

トランクルーム 住む

これまで説明してきた通り、トランクルームに住むことも泊まることも禁止されています。

終電がなくなったときの仮眠室として、あるいはアパートを借りるまでの一時しのぎとして安く寝泊まりできるところを探したいというときは、次のような場所を利用するといいでしょう。

カプセルホテル

日本発祥のカプセルホテルは、通常のホテルのように個室ではなく、大部屋に2段ベッドがズラリと並んでいます。「簡易宿泊施設」という形態なので、カプセルにはカギを掛けることが禁じられているため、貴重品や荷物は別のカギつきロッカーを使用することになります。ベッドにカーテンがついていて、プライバシーは守られるようになっています。

トイレと浴室は共用です。古いカプセルホテルは、24時間サウナやスーパー銭湯に併設されているところが多いようです。

料金は、都市部で1泊3,500円(税抜き)が相場です。男性専用のところと女性専用のところがあるので確認が必要です。

ネットカフェ

ネットカフェを利用するには、最初に会員証を作る必要があります。そのために身分証明書(運転免許証や健康保険証など)と入会金(数百円)を求められます。

ネットカフェは宿泊施設ではないので、「1泊〇〇円」という料金設定はありません。個室ブースとオープンブースがあり、個室ブースで30分200円が基本料金です。30分経過した後は10分ごとに延長料金が加算され、1時間で500円前後になります。宿泊するのであれば最初から長時間パック料金を選ぶほうがお得です。3時間パック、5時間パック、6時間パックとあり、3時間で1,000円前後です。先に滞在時間決めることで割安になるシステムになっていますから、翌日のスケジュールに合わせて選ぶといいでしょう。

ネットカフェはシャワーを使うことができ、食事もでき、料金が安いとメリットが多いのですが、ベッドではなく椅子なので身体を伸ばしてリラックスすることができないのが難点です。

まとめ

トランクルーム トイレ付き

トランクルームは、1.5畳タイプや2畳タイプなど、人がひとり寝起きするのにちょうどいいスペースが多く、料金も月額10,000~20,000円とアパートやマンションに比べると格安です。

しかし、生活することを想定した造作ではないので、1,2時間の滞在はできても長期滞在は無理です。第一、契約違反となるのです。

トランクルームの運営会社に対して迷惑をかけて違約金を請求された場合は、アパートを借りる賃料より高額になる可能性があります。たとえ1、2泊でも軽率な行動は慎むようにしましょう。

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