パーティドレスやフォーマルドレスはどこに収納するのがベスト?

宅配型収納サービス『CARAETO(カラエト)』が整理整頓術やお片付け術、収納術をお届けする本コラム。今回も耳寄りな情報をお届けします!
フォーマルドレスはひんぱんに着用するものではないので、クローゼットやタンスにしまい込んだままにしがちです。そのため、いざ出番となったときにはシワが寄っていたりカビが生えていたりしてあわてることがあります。とくに現代の住宅事情ではフォーマルドレスを保管するスペースに悩む方が少なくないようです。
そこで今回は、自宅のクローゼットや押入れ代わりに手軽に利用できる宅配型トランクルームをご紹介します。お気に入りのドレスを美しいまま保管するためにぜひ参考にしてください。
フォーマルドレスやパーティドレスの特徴
フォーマルは「正式な」という意味で、フォーマルドレスは冠婚葬祭や式典など、改まった席に参列するときの服装を指します。フォーマルドレスは一着持っていればどのようなシーンでも着まわすことができると思いがちですが、参列するときの自分の立場や、時間帯、会場の格式などによってドレスを着分けるのがマナーとされています。
どのような席に招かれたときでも恥ずかしい思いをすることのないよう、次のような特徴を知って上手に着分けるようにしましょう。
参考記事:ウェディングドレスを取っておきたい時に利用したい保管サービス
特徴1.正礼装・準礼装・略礼装の3ランクがある
正礼装(モストフォーマル)
厳粛な祝賀式典や皇室行事に参列するときの装いです。結婚式や披露宴では、新郎新婦の親や親族、仲人など主催者側が着用するものとされています。
準礼装(セミフォーマル)
招待客として結婚式や披露宴に参列するときをはじめ、祝賀会、格式あるホテルでのパーティーなどで着用します。
略礼装(インフォーマル)
は、カジュアルな結婚式や披露宴、二次会、仲間内で催されるパーティー、ドレスコードのあるレストランでの食事会などに参加するときに着用します。案内状や招待状に「平服でお越しください」と記載されていることがありますが、それは「ふだん着で」という意味ではなく、「正装でなくてもかまいません」という意味ですので、その場合は略礼装を着用するのがマナーです。
特徴2.昼と夜で着分ける
10時ごろから夕方5時ごろまでの昼の時間帯
10時ごろから夕方5時ごろまでの昼の時間帯は、「アフタヌーンドレス」を着用します。正式なアフタヌーンドレスは、肌の露出が少ないワンピースタイプが基本で、袖は長袖か七分袖、スカートはくるぶし丈か床に届くくらいのフルレングスです。アクセサリーは上品なパールなどを用います。
準礼装(セミアフタヌーンドレス)は、袖は長袖か七分袖、ノースリーブであれば上にストールやボレロなどを羽織ります。スカートはふくらはぎの中程までのミモレ丈かくるぶし丈です。アンサンブルやツーピースでもよいとされています。アクセサリーは光り輝くゴージャスなものは避けます。
夕方の5時以降
夕方の5時以降は「イブニングドレス」が正礼装です。アフタヌーンドレスとは対照的に襟元や背中が大きく開いていて、袖はノースリーブです。スカートは、足の甲が隠れるロング丈かフルレングスが正式とされています。
夜の準礼装はカクテルドレスです。本来は夕方以降のカクテルを主体としたパーティー用ドレスのことで、ワンピースタイプが主流です。アクセサリーも、宝石やゴールドづかいのネックレスやイヤリングを用いて華やかに装います。
日本では、結婚披露宴や式典は昼の時間帯に行われることが多いので、本格的なイブニングドレスを着用する機会はあまりありませんが、世界共通の装いのマナーとして心得ておくといいでしょう。
パーティドレスやフォーマルドレスのしまい方に悩む理由
披露宴やパーティーで着用したフォーマルドレスは、クリーニングに出した後はクローゼットに収納したままという人が多いようです。なかには、一度しか着ていないからとクリーニングに出さずにそのまましまいっぱなしという人もいます。
その結果、いざ出番というときにカビが生えていてすぐに着ることができなかったという失敗例も少なくありません。次にフォーマルドレスの保管中に起こりやすいトラブルをあげてみましょう。
カビの発生
カビは、温度が30度前後、湿度が70%を超えると繁殖しやすいといわれます。この条件は、梅雨時から夏にかけてのクローゼット内の環境にちょうど当てはまります。カビが生えやすいのは絹、ウール、綿、皮革などの天然素材です。
汚れが目立たなくても、着用後はクリーニングをして、クローゼットに収納するときは定期的に風を通すことが必要です。ドレスにカバーをかける場合は、ビニールではなく通気性に富む不織布のカバーをかけるようにします。
虫食い
衣服につく虫(衣類害虫)は、湿気のある所で繊維をエサにして繁殖します。虫に食われてドレスに穴が開いてしまうと繕うのは困難ですから、クリーニングに出してきちんと防虫対策も施すことが大切です。とくに、絹やウールなどの天然素材は虫食いに要注意です。
ドレスラインの型崩れ
購入したばかりのドレスや、クリーニングから戻ってきたドレスは、ハンガーに掛けたままクローゼットに収納しておくことが多いものですが、ロングドレスは生地の重みで型崩れしてしまいます。プラスチックのハンガーは木製のしっかりしたハンガーより型崩れしやすいので、長期保管には向きません。
シミができやすい
ドレスを着ているときは汗をかかなかったとしても、皮脂は分泌しているのでクリーニングに出さないでおくとシミになってしまいます。また、目には見えない食べ物や飲み物が付着しているとシミの原因になります。
シワができやすい
ドレスの素材はシワができにくいものが多いのですが、まったくシワにならない生地はありません。ポリエステルでも収納の仕方によって折ジワ(畳みジワ)ができることがあります。シワはアイロンをかけて伸ばすことはできますが、温度が高すぎてかえって固いシワを作ってしまうといった失敗をしがちです。こうなると縫い直すしかありません。
このように、フォーマルドレスを美しいまま保管するのは容易なことではありません。とくに収納スペースに余裕のない現代の住まいは、めったに着用しないフォーマルドレスは隅のほうに追いやられてしまいがちです。
フォーマルドレスの保管をトランクルームで行うメリット
ドレスを保管するスペースがないという方におすすめしたいのが「トランクルーム」です。自宅のクローゼットや押入れの延長として使用できることから利用者が年々増加しています。
トランクルームは屋外型、屋内型、宅配型の3つのタイプがあります。そのうち、ドレスや着物など高価でデリケートなものを安心して預けられるのは屋内型と宅配型です。それぞれの特徴を見てみましょう。
屋内型トランクルームのメリット
建物の中にクローゼット程度の小部屋やロッカーを設置したタイプです。空調設備が整い、1年中一定の温度と湿度が保たれているので、カビが発生したり虫に食われたりすることがありません。防犯態勢も徹底していますから盗難の心配もありません。
屋内型は利用者が出入りしやすい好立地にあるため、月額保管料も高めに設定されています。都心部では1畳分のスペースで月1万円が相場とされています。
宅配型トランクルーム
宅配型トランクルームは利用申し込みをスマホやパソコンで行うため、契約する際の書類や印鑑も不要です。保証金などの初期費用もかかりません。利用料金は運営会社によって異なりますが、月額1,000円以内で利用できるサービスが多く存在しています。
荷物の出し入れは自分で行うのではなく、集荷から配送まですべて宅配便で行うシステムです。荷物は段ボール単位で預けることができるので、フォーマルドレスのように使用頻度が低い衣類や思い出の品などを保管するのに最適です。
荷物を保管するトランクルームは空調完備で、温度・湿度がコントロールされていますから、カビなどのトラブルが起きることはありません。
しばらく着用する予定のないフォーマルドレスは、アクセサリー、コサージュ、バッグ、ハイヒール、その他のアイテムをセットにして預けておけば、必要になったときに慌てなくてすみます。
フォーマルドレスの保管におすすめの宅配型トランクルームは?
宅配型トランクルームでは、預かった荷物を1点ずつ撮影してデータ化し、アプリ内の専用ページで管理できるサービスが多くあります。そのため、細々したアイテムを預けても、何を預けたかわからなくなったということがありません。撮影が終わったものは、シワにならないように丁寧にたたんで保管されます。
必要になったときもアプリで指定すれば、最短翌日に届けてもらえます。届け先は自宅以外でもよく、遠方の結婚披露宴に招待されたというようなときは、日時と場所を指定すると現地に直送してもらえるのでとても便利です。
ただし、宅配型は、預け入れるときの送料は無料ですが、取り出すときは有料のところが多いので、その点をチェックする必要があります。
下記は人気の宅配がタイトランクルームの料金を比較したものです。月額保管料だけでなく、ボックスの大きさや対応エリアなどもチェックして自分の利用目的に合ったところを選ぶようにしましょう。
*ボックスサイズは、縦、横、高さの3辺の合計値です。また運営会社提供のボックスサイズとなります。
まとめ
いかがでしょうか? 最近の宅配型トランクルームは、荷物を保管するだけでなく、マーケット機能も兼ね備えています。ドレスを預けている間に新しいデザインのドレスが欲しくなったなどというときに、不用になったドレスをそのまま出品することができるのです。ほかの利用者が出品しているものを購入することもできます。
このようにトランクルームはどんどん進化して使いやすくなっています。トランクルームの数そのものも増えていますから、自分にとって最も使いやすいところを探して賢く利用しましょう。