次も使うために!ダウンジャケットを収納保管する時に注意するコツ

ダウンジャケット・ダウンコートといえば、まさに冬を代表するアウターの一つです。温かい防寒着として、誰でも一着は持っているものといっても過言ではないでしょう。
そのなじみの深さとは逆に、ダウンの正しい保管方法や劣化させないための対策をしっかりと理解している人は、そこまで多くないのではないでしょうか?
冬が終わってダウンをしまう際、ついクローゼットの奥に放置してしまったり、タンスに詰め込んだりしていませんか?ダウンの撥水性、防寒性などの機能を劣化させないためにも、正しい保管方法を理解しておくことはとても大切なことです。
今回は、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修していただき、ダウンを劣化させずに保管しておくポイントをまとめました。
ダウンのしまい方や保管に気をつけなければならない理由
ダウンの保管に注意しなければいけない大きな理由は、機能性を失わないようにするためです。
ダウンといえば、その温かさやふんわりとした着心地が特徴。これはダウンの内部に中綿(羽毛)が詰め込まれているからです。この中綿が防寒着としての機能性を向上させてくれています。
しかし、この中綿は圧迫したり湿気を帯びたりすることによって劣化します。クローゼットの中に無理に押し込んだり、長期保管する前にケアを怠ったりすると、ダウンは防寒着としての機能を失ってしまうのです。
参考記事:かさばる冬物の収納術5選!毛布やコート・ニットをどう収納する?
ダウンジャケットを保管方法のポイント・注意点
ダウンを翌年も温かく着るためには、以下のポイントに注意しましょう。
衣替えで長期保管する前には、必ずクリーニングに出す
ダウンを劣化させないためには、必ず保管前はクリーニングに出す必要があります。ダウンに湿気や汚れが残っていると、カビや虫食いの原因になりかねません。
冬は、夏のように衣類に汗はつかないと思いがちですが、冬でも皮脂は衣類に付着します。特に首回りはマフラーやストールなどを巻いてさらに熱がこもりやすくなるため、そのままダウンを放置すると、黄ばんだり色落ちしたりする可能性があります。
最近は、自宅で洗濯OKのダウンも販売されていますが、自宅で洗濯をする際は、取扱い表示の確認を忘れないでください。そして中綿までしっかり乾かしましょう。数日間、室内干しするのがおすすめです。
ダウンはハンガーにかけて保管、たたむ場合は巻く
ダウンの保管は、できるだけたたまずに、ハンガーにかけて保管しましょう。たたむと中綿のふわふわ感がなくなり、撥水機能にも影響が出る可能性があります。
どうしてもたたんで保管したいときは、他の衣類のように折りたたむのではなく、くるくると「巻く」ようにしてください。前で袖を交差させ、首の方から巻いていきます。巻きやすくするために、フードは外しておきましょう。
巻いたダウンは、不織布の収納袋や購入時に付属してきた専用の袋などに入れておくのがおすすめです。
IKEA(イケア)の「SKUBB(スクッブ)シリーズ・シューズボックス」のサイズ感がダウン1枚を収納するのに適しています。
圧縮袋は使用しない
ダウンはふわふわな着心地が特徴のため、たたんで保管するにもしても広がりやすくかさばると感じることが多いです。しかし、布団圧縮袋を使用して無理矢理コンパクトにすることはおすすめしません。
圧縮されることで中綿までぺたりとしてしまい、防寒着としての機能を失ってしまうからです。ダウンを長持ちさせるためには、ダウン自体を圧迫しない保管を心がけてくださいね。
保管場所には防虫剤を入れておく
中綿に使われている羽毛は湿気に弱く、虫も湧きやすいです。何の対策もしていないと、しっかりとクリーニングに出した後でもダウンが虫食いに遭ってしまうかもしれません。
ですから、保管するクローゼットや衣装ケースの中には、必ず防虫剤を入れましょう。防虫剤の臭いが気になる場合は、無臭タイプのものを使用してください。
ダウンジャケットのおすすめの保管場所
ダウンの保管場所は、基本的に一定の温度で管理できる場所がおすすめです。温度や湿度が変化しやすい場所での保管は、ダウンの劣化につながります。
気軽に保管できる場所として、家の中のクローゼット、押入れの中が挙げられます。湿気対策としてクローゼットや押入れの中を週に1度くらい開け放し、換気するとよいでしょう。
ダウンを含めた使用しない冬物を保管しておくなら、クリーニング店の長期預かりサービスを利用する方法もあります。基本的に空調完備の倉庫で預かってもらえるため、虫食いやカビなどのリスクが低いでしょう。
ダウンも含めてあらゆるアイテムを保管するなら、トランクルームを利用するのもおすすめです。
トランクルームは、洋服・家具・書籍・趣味のグッズなど、多くのものを自由に保管できます。屋内のトランクルームなら、空調管理も徹底されているのでカビやダニの心配がありません。
参考:トランクルーム5社、徹底比較!宅配型トランクルームとは?
ダウンの保管に最適なトランクルーム比較
ダウンを保管する際の選択肢の1つとして、トランクルームがあるとお伝えしましたが、トランクルームと言ってもどのようなものを選べばいいのか分からない人も多いと思います。
最後に参考までに、ダウンを始めとする衣類の保管に最適なトランクルームを紹介していくので参考にしてくださいね。
カラエト
カラエトは、段ボール1箱月額500円から利用できる非常にリーズナブルな宅配型トランクルームです。例えば「預けたいものはダウン1着とニット帽くらいなんだけど……」といった場合でも十分利用価値があります。毎月500円で済むのですから、とても利用しやすいと言えます。
実際のご利用者の声もインスタグラムに多く上がっているので参考にしてください。
カラエトには、預けている荷物を専用アプリにあるマーケットで売買できるといった面白い特徴もあります。ダウンを譲ってもいいと思った時に、いつでも預けたものを売れるので、通常のフリマアプリで面倒に感じる撮影や梱包の手間が省けてラクです。
宅トラ
宅トラも宅配で預けたい荷物をやり取りする宅配型トランクルームです。WEB上の手続きで荷物の出し入れが可能で、段ボール3箱分から気軽に利用することができます。段ボール3箱の保管料は月額1,480円です。
定温管理された専用倉庫で預かってもらえるため、ダウンや冬物の洋服を預けたいときにはぴったりでしょう。
スペースプラス
スペースプラスは、屋内・屋外の両方を持ち合わせたトランクルームです。屋内のトランクルームはほとんどが空調管理されているため、もちろんダウンも安心して預けられます。広さは地域によって異なりますが0.3畳~5畳で、費用は3,000円~4万円ほどです。
ダウン以外にもたくさんのものを預けたい人におすすめです。屋内型のトランクルームは費用が割高になりやすいのが特徴ですが、スペースプラスは比較的リーズナブルだと言われています。
ハローストレージ
ハローストレージも屋内・屋外両方に対応したトランクルームです。店舗が全国的に多いのがメリット。広さ、月額費用の目安はスペースプラスと同程度です。
店舗によっては、キャンペーンで月額費用が一定期間かなり安くなることもあります。利用したい店舗の空室情報はこまめにチェックしておくと、よりお得に利用できるでしょう。
ダウンを長持ちさせるために正しい保管方法を覚えましょう
ダウンを保管する際は、劣化を早めない意識を持つことが大切です。そのためにも保管前には必ずクリーニングに出すこと、無理に押し込んだり、たたんだりするような保管方法はやめることを徹底していきましょう。
保管する環境に気を配ることも忘れてはいけません。特に湿気には要注意です。環境の良い保管場所が用意できずに困っている時は、屋内で空調の効いたトランクルームを利用するのもいいと思います。
せっかく買った大事なダウン劣化を早めてしまわないように、適した保管方法・保管場所を見つけてくださいね。