1Kや1Rが狭すぎてキッチン家電の置き場がない!一人暮らしのコツ

一人暮らしの標準的な部屋タイプといえば1Kや1R(ワンルーム)です。しかし、このタイプ部屋のキッチンは狭く、収納力が少ないことが多いのではないでしょうか。節約や健康のためにも自炊をしたいと思うと、野菜を切ったり調理したりするスペースがなく困ってしまいますよね。
そこで今回は、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修いただき、一人暮らし用の狭いキッチンでも収納をうまく活用し、使いやすいキッチンにする方法をまとめました。
参考記事:【一人暮らし向け】失敗しない冷蔵庫の選び方&賢い収納方法も
一人暮らしのキッチン事情
一人暮らし用の賃貸には、一般的にコンパクトなキッチンが設置されていることが多いですよね。コンロが1口のみで作業台・収納がほとんどないケースも少なくありません。まずは、それぞれの間取り別のキッチンの特長とメリットやデメリットを見てみましょう。
1R(ワンルーム)
1Rは居住スペースとキッチンなどが全て1つの空間にあることが特徴です。コンパクトなキッチンが設置されていることが多いですが、キッチンも部屋の一部となっているので、キッチン収納として自由に使えるスペースがあるのがメリット。しかし、調理した際の臭いが居室に充満してしまうというデメリットもあります。
1K
キッチンと居住スペースが区切られており、キッチンは玄関から部屋までの間の廊下に設置されているケースが一般的。キッチン自体は1R同様にコンパクトなものが設置されていることが多いですが、キッチンが独立しているため、居室に調理のにおいが流れ込みにくく、居室の空調が効きやすいといったメリットがあります。
しかし、収納は吊り戸棚やシンク下の収納扉のみの場合が少なくありません。また、廊下の狭いスペースには、食器棚やワゴンなどを置くことが難しいため、空間をうまく活用していく必要があります。
1LDK
寝室として使える1室の他に、リビングダイニングキッチン(LDK)があるため、1R・1Kと比べるとスペースにゆとりが生まれます。大きめの収納家具や冷蔵庫などを置くことも可能です。
キッチン自体もコンロが2〜3口付いていたり、収納も広めに確保されていたりするのが一般的で、一人暮らし用の間取りとしては比較的スペースにゆとりがあり、一人暮らし用のキッチンではもっとも使い勝手がよく、設備が充実しています。
狭いワンルームで一人暮らしのキッチン収納のコツ
キッチン収納のコツは「いかに収納スペースをつくるか」という点が重要になってきます。
特に、1K・1Rの間取りの場合には、ほとんど収納がないケースも珍しくないので、収納用品を使ってスペースを有効活用する必要があります。下記の3点の方法はどれも簡単にできる収納術なので、ぜひ参考にしてみてください。
シンク下の収納
シンク下の収納は一番大きな収納部分となりますが、1Kや1Rの小さなキッチンの場合には、唯一の収納であることも少なくありません。
また、中には棚が設置されておらず、がらんとした空間になっていることがほとんどです。100円ショップや通販などで売っているラックやカゴを使って棚をつくり、高さを生かして鍋やフライパンなど大きな調理器具を収納しましょう。
鍋やフライパンなどの蓋はファイルボックスや仕切り棚を使って立てて収納し、空いた空間をうまく利用することを心がけましょう。
掛けて収納する
フライ返しやおたまといった調理器具は、壁面にワイヤーメッシュを設置して掛けておくと置き場所を取らずに収納できます。すぐに取り出せる場所に引っ掛けておくことで、お料理も効率よく進められるでしょう。
外に出しておくことで油はねやごちゃごちゃした見た目が気になる場合は、シンク下の収納の扉の裏側にフックを取り付け、引っ掛けて収納する方法もおすすめです。
縦の空間を活用して収納
冷蔵庫ラック・電子レンジラックや3段のゴミ箱などを設置することで、縦の空間を活用して新たな収納スペースをつくれます。コンロ・シンク上のスペースも意外と活用されていないことが多いので、シンク用のラックや吊り下げて設置できる収納グッズを活用してみるのがいいでしょう。
調理道具はカラフルなものが多いため、「見せる収納」にすると雑然とした印象を与えてしまいます。ですが、狭いキッチンではデッドスペースを活用して吊るしたり立てたりすることも必要です。ごちゃごちゃして見せないために、調理道具や保存容器の色をそろえてキッチン全体に統一感を持たせましょう。
キッチン収納におすすめのアイテムとは
次にキッチン収納におすすめのアイテムを5点ご紹介していきます。
冷蔵庫ラック
冷蔵庫ラックを使えば、冷蔵庫の上の広く開いた空間を利用できます。ただし、冷蔵庫の放熱を妨げて冷却効率を下げるため、冷蔵庫の上に直接モノを乗せるのはNG!市販のラックを活用しましょう。
隙間に置けるキッチンワゴン
キッチンと冷蔵庫の間のちょっとした隙間を活用できるのが、スリムなタイプのキッチンワゴンです。隙間にジャストインさせなければならないので、サイズを正確に測り、その隙間に合ったものを探すことが大切です。わずかな隙間も見逃さないのが、狭いキッチンを快適に使いこなすコツです。
おすすめの商品:幅10.5cmのSMART WAGON Fit
レンジ台
キッチンの広さにもよりますが、スペースに余裕がある場合にはレンジ台の設置もおすすめ。レンジだけではなく、意外と置き場所に困ってしまう電子ケトルや炊飯器、トースターなどのキッチン家電も置けて便利です。
レンジ台の利点は、キッチン以外にも設置できるところです。1K・1R のキッチンにレンジ台は置けなくても、居住スペースに置いてしまえばキッチンに置けない問題が解決します。炊飯器やトースターを置く場合、お部屋で使えた方が便利な場合もあります。
おすすめの商品:ニトリ「レンジラック(バリオ)」
キッチン調味料ラック
広々とした作業スペースをつくるために、キッチン調味料ラックで細々としたものをひとまとめに収納しましょう。サイズや形も豊富に展開されてさまざまな商品が存在するため、使い勝手に合わせて選べます。しかも、ちょっとしたスペースを利用できる商品も数多く、シンクやコンロ周りでも置くことが可能です。
ガスやIH調理の奥の壁を利用する人もいます。縦の空間も上手に使えるため便利ですが、燃えにくい素材を選ぶようにしましょう。
また、吊り戸棚があれば「吊り下げラック」を活用するのもおすすめです。
おすすめの商品:山崎実業「tower 戸棚下調味料ラック」
シンク下伸縮ラック
棚がないシンク下を有効活用するためにおすすめなのが、伸縮可能なシンク下専用ラック。横の幅を調節可能なので、置く物やキッチンのサイズに合わせて使えます。ごちゃつきがちなシンク下もこれがあればスッキリとした空間に。
さらに、100円ショップで売られている書類ケースやプラスチックのカゴを活用し、自分なりに工夫してみると使いやすいキッチンになるでしょう。
一人暮らしのキッチン収納実例
最後に、一人暮らしのキッチン収納の実例をご紹介していきます。真似できるものがあればぜひ試してみてください。
シンク上にラックを設置して収納力抜群
シンクの上に専用のラックを設置すれば、洗ったお皿やまな板などを置いておけ、調理のための作業スペースも十分に取ることが可能です。吊り戸棚に引っ掛けるタイプや、突っ張らせて設置するタイプがあるので、購入の際にはサイズと併せて設置方法も確認しておきましょう。
おすすめの商品:山善「突っ張りキッチンラック」
調味料を入れる容器は揃えてスタッキング
調味料の容器やボトルも同じもので揃えると、見た目もスッキリ収納できておすすめです。さらに、重ねるタイプの調味料入れなら圧倒的に省スペースで収まります。
単に収納できれば良いというものではなく、見た目がスッキリし、センス良く収納することは「きれいを保つ」モチベーションを維持するためにも有効です。
おすすめ商品:soil(ソイル)「フードコンテナ」
ファイルボックスや仕切りスタンドなどの収納用品を活用
お皿はファイルボックスやカゴを使い、種類ごとにまとめて収納すると狭い収納スペースにも有効です。大きなお皿はファイル用のスタンドや仕切りスタンドを活用して、同じ種類ごとに立てて収納することが場所を取らない秘訣。
カゴに入れることで中身も見えづらくなり、見た目もスッキリするので、収納が苦手な人にもおすすめです。何が入っているかわからなくなることを防ぐため、入れ物にラベルを貼っておくと取り出すときに便利になります。
おすすめの商品:無印良品「アクリル仕切りスタンド3仕切り」
食器は1人分しか持たないと割り切るのも合理的
一人暮らしなら必要最低限の食器1人分だけをかごや容器にまとめて収納する方法もあり。必要な食器とは、例えばこんなアイテムです。
- ごはん茶碗
- 汁椀
- マグカップ
- 大小の皿
- 深めの皿
1人分しかなければ、洗い物をついつい溜めてしまうこともありません。普段の生活にも支障はないでしょう。来客時は、紙皿や紙コップを使うと割り切ってしまえばラク。そもそも来客が少なければ、1人分しか食器を持たないのが一番効率的といえます。
ワンルームの炊飯器置き場は専用ラック以外でもOK
炊飯器は上部から蒸気が出るため、レンジ台を使う場合は、引き出せる棚に設置できますが、専用のレンジ台がない場合、炊飯器置き場に頭を悩ませることになります。
すでにほかのキッチン家電の置き場所が確保できている場合は、居住スペースの中に小さめのカラーボックスを設置してみてはいかがでしょう。カラーボックスの上に炊飯器を置き、棚は他の収納として活用します。炊飯器置き場をキッチンに限定しなければ、適した収納場所が見つかるかもしれません。
ただし、蓋の開け閉めやご飯を盛る際に下方に力が加わるため、突っ張り棚に置くのはNG!安定感があり、蒸気を逃がす十分なスペースがある場所を探してみましょう。
レイアウトをじっくり考えたい人には「カラエト」がおすすめ
キッチンの収納や家電のレイアウトは、実際に暮らしてみないとわからないものです。特に1Kや1Rの場合、モノを収納するスペースも限られています。
そこでおすすめなのが宅配型トランクルーム「カラエト」です。自宅の収納スペースやクローゼットが狭い、多くの若い女性から支持されています。以下は、実際の利用者の声です。
「カラエト」では大型段ボール1つ、20㎏までの荷物を初期費用なしの月額500円で屋内の清潔なトランクルームに預けることができます。保管したアイテムは1点1点写真で確認でき、取り出したい時も1点からアプリ操作一つで配送されて届くのでとても便利です。
しかも、温度・湿度管理も24時間行き届き、最高レベルのセキュリティで安心して荷物を保管できます。
「キッチンの収納は暮らしながらじっくり考えたい」という人は「カラエト」をモノの一時置き場として使うのがおすすめです。
少ないスペースをうまく活用して快適なキッチンに
狭くて使いづらいイメージのある一人暮らし用のキッチンですが、デッドスペースを活用し、収納グッズで工夫すれば、快適に料理ができます。限られたスペースをうまく使っていきましょう。
炊飯器置き場はキッチンに、食器は数枚セットでといった思い込みは捨て、柔軟な発想力を持つことが、一人暮らしを快適に住まうコツです。
荷物の一時置き場として「カラエト」を上手に活用しながら、少ないスペースで効率的なキッチン収納をめざしてみましょう。