トランクルームタイプ別のおすすめの収納術、収納方法のコツをご紹介

家の中はスッキリとミニマムな暮らしをしたいけれど、必要なモノはすぐに使うものとは限らなくて、片付けてもなんだかスッキリしない。
大切なモノをしまっておきたいけれど、収納場所がない。……という悩みを抱えている人は多いもの。
そんなときに便利なのがトランクルームです。トランクルームにはさまざまなタイプがあり、料金システムもそれぞれ異なります。
最近は、預けたい荷物を集荷もしてもらえるネットの宅配型タイプというサービスも登場して人気が高まっています。
ここでは、使用目的に応じたトランクルームの選び方と、広さ別の収納方法や上手な活用方法について見ていきましょう。
トランクルームの利用目的は?
住まいという限られた空間で快適に、効率的に生活するためには整理整頓が欠かせません。しかし、生活環境が変わったり、仕事が忙しかったりすると片付けをする時間がなく、ついつい出しっぱなし状態になりがち。
そんな人たちが自宅のクローゼットや押入れ代わりに利用できるのがトランクルームです。
トランクルームの使用目的は多岐にわたりますが、トランクルームを利用している人はどんなものを保管しているのでしょうか?
洋服・衣類
洋服・衣類は、トランクルーム収納の定番アイテムです。和服、ドレス、コート、礼服、衣替えで来シーズンまで着用しない衣類などが、収納されています
趣味の用具
趣味の用具も、大型のアイテムは自宅での収納スペースを大きく取ってしまうため利用用途としては人気アイテムです。例えば、キャンプ道具、スキー、スキューバダイビング用品、ゴルフバッグ、車用品、バイク、本、CD、趣味で集めたコレクションなどを収納できます
恒例行事、イベントの飾り
恒例行事のアイテムは、その日がくるまで、使うことなく、無駄な収納スペースを取ってしまいます。
ひな飾り、五月人形、こいのぼり、クリスマス飾りなど、イベント当日まで不要なものはトランクルームに預けられるでしょう
子どもの成長に関する品、思い出の品
育児用品、玩具、ぬいぐるみ、子どもの描いた絵、卒業証書、賞状など子どもが大きくなるまで取っておきたい記念の品々も、トランクルームに保管することができます
防災用品
2011年の東日本大震災を機に防災意識が高まり、それに伴って水や食料、衣類、衛生用品などの防災グッズをトランクルームで保管する家庭が増えています
貴重品
絵画や骨とう品、高級ブランド品などを預けるケースも増えています。こうした貴重品を自宅ではなくトランクルームで保管するのも被災したときのリスク分散が目的という人がほとんどです
引越しや建て替え時に家財道具の一時預かり所として
引越しする際の荷物の仮置き場として数週間だけ利用したり、自宅の建て替え(リノベーション)を行うときに家財道具の保管場所として工事期間中だけ利用するケースも少なくありません。
トランクルームはただモノを保管する倉庫とは違い、いろいろなサービスが設定されていますから、利用の目的に応じて上手に使い分けるようするとよいでしょう。
トランクルームのタイプと特徴
トランクルームには「屋外型」「屋内型」「宅配型」の3種類があり、それぞれ次のような特徴があります。
屋外型トランクルーム
屋外型は、道路沿いや空き地でよく見かけるコンテナタイプが一般的です。
メリットは頑丈な構造でコンテナの入り口付近に駐車できるため、荷物の出し入れが楽です。
大型家具、車用品、バイク、一部のキャンプ道具などのアウトドア用品の保管に適しています。料金は割安に設定されています。
デメリットは空調設備が不十分で、カビやサビ、虫による劣化が生じやすい点です。衣類や書籍、家電など湿気に弱いものは避けなければなりません。また、屋外なのでだれでも出入りしやすいことからセキュリティー面でも万全とはいえません。
屋内型トランクルーム
屋内型は、ビルの中にトランクルームがズラリと並んでいるビルインタイプが一般的で、パーテーションで区切った小部屋のような造りになっているところが多いです。
広さ(サイズ)は運営会社によって異なりますが、0.5畳(半畳)、1畳、1.5畳、2畳、3畳、5畳と、6段階ほどあるのが一般的です。
なお、サイズの単位は平方メートル(㎡)で表示している会社もあります。
屋内トランクルームのメリットは機密性が高く、空調設備も整っているため適切な温度・湿度が保たれていることです。そのため、デリケートな衣類や貴重品でも劣化や損傷の恐れはありません。
防犯カメラが設置され、入口はデジタルキーでロックがかけられていて、簡単に侵入できないようになっています。スタッフが常駐しているところもあり、女性ひとりでも安心して利用することができます。
デメリットは、空調、セキュリティやサービスが行き届いている分、料金が割高になる点でしょう。
宅配型トランクルーム
WEBや電話で申し込みをすると荷物を自宅まで引き取りに来てくれて、
預かった品(アイテム)は1点ずつ撮影してから空調設備の整った環境で保管する新しいサービスです。
サービスによっては、利用者はスマホで収納したモノを管理することができ、必要なときにはいつでもどこへでも配送してもらえます。屋外型や屋内型のように自分で店舗へ運ぶ必要がないので、車をもたない人や高齢者でも利用できるのがメリットでしょう。
例えば、カラエトという宅配収納サービスはフリマアプリのように、アイテムを売りたいというときは出品することができ、ほかのユーザーが出品しているものを買うこともできます。
デメリットとしては、大きさに制限があることです。宅配便で配送できるボックスサイズに収まらない大型荷物は受け付けてもらえないことがあるので注意が必要です。
トランクルームのタイプ別 整理、収納のポイント
トランクルームのタイプや広さ別に整理、収納のポイントと事例をまとめてみました。
それぞれの特徴に合わせて整理、収納を行うことで、無駄な使い方や荷物の劣化を防ぐことができるため、しっかり確認しておきましょう。
屋外型トランクルームの収納方法
屋外型トランクルームは、車ですぐそばまで行くことができる点が便利です。
湿気対策や温度管理は行われていないところが多いため、温度や湿度の影響を受けない荷物を預けるのに適しています。
そのため、よく屋外に置くエクステリアや大型家具などを預ける人が多い傾向にあります。
整理、収納のコツ
比較的大きな荷物が占める割合が多いと、出し入れに伴う負担を考慮して収納する必要があります。できる限り、使用頻度の低いものを扉から遠い位置に置き、定期的に使用するものを手前に置くようにしましょう。
屋内型トランクルームの収納方法
屋内型トランクルームは、広さや高さがさまざまです。
まずは、預けたい荷物の大きさにマッチしているかどうかを確認することが肝心です。
屋外型よりもやや割高な傾向にある屋内型トランクルームは、できるだけスペースに無駄のないように整理しましょう。
整理、収納のコツは棚
屋内型トランクルームの収納で重要になるのが高さです。棚などを設置する、ケースや箱に入れて積み重ねるなど、高さを活かした収納を行うと、狭いスペースでもしっかりと収納できます。
宅配型トランクルームの収納方法
段ボールで預ける宅配型トランクルームは、預けたい荷物の大きさや量、重さがトランクルームの規定内のボックスにおさまるかどうかを確認しておきましょう。
また、宅配で荷物を預けるため、壊れやすいものの梱包には気を使うようにしてください。
宅配型トランクルーム×段ボール
宅配型トランクルームの段ボールにも、思ったより多くの荷物が入ることがわかります。
入れ方を工夫することで、多くの荷物を入れることができそうです。
また、預けたい荷物の量によって、どの大きさのボックスが預けられるのかしっかりチェックすると良いでしょう。
トランクルームの広さ別 整理、収納のポイント
トランクルームの広さによる整理、収納のポイントを押さえておきましょう!
0.5畳までのスペースの収納方法
ロッカータイプなど、収納スペースが狭い場合、無駄なく収納できるかどうかが肝心です。狭いスペースを借りる場合、預けたい荷物の多くは比較的小さなサイズでしょう。
整理、収納のコツ
小物は箱などに入れてある程度まとまりのある状態にすると、積み重ねることができ、効率的です。
季節ものの衣類やファッションアイテムを保管するときは、季節やアイテムごとに仕分けると、取り出す際に便利です。
さらに、何が入っているのか、いちいち中身を見なくてもわかる工夫をしておくと便利です。箱の外側やロッカーの扉の内側に中身を記入した紙を貼っておくと、何をどこに収納したのか一目でわかります。
屋内型×狭いトランクルーム
スペースが狭くても、高さを活かすことができればたくさんのものを収納できます。
段ボールを積み重ねるのも簡単で良いですが、棚や突っ張り棒などを活用すると、出し入れが簡単になるというメリットがあります。
1畳~2畳のスペースの収納方法
1畳程度の広さなどは、荷物の置き方の工夫次第で預けられる量が大きく変わることもあります。
2畳くらいのスペースの場合、奥にしまったものが取り出しやすいように中央にスペースを空けておこうと考える人も多いでしょう。しかし、預けられる荷物の量は当然少なくなってしまいます。
整理、収納のコツ
扉から奥までの導線を確保したい人は、キャスター付きの棚を活用すると便利です。キャスター付きなら、奥のものを取り出したいときに棚ごと簡単に移動できるため、限られたスペースをめいっぱい使うことができます。
季節ものの衣服を収納したい場合、ハンガーに吊るしたまま保管したいものもありますよね。キャスター付きのハンガーラックを用意すると、そのまま収納できるうえ、トランクルーム内の通路スペースを有効活用できます。
屋内型×1〜2畳のトランクルーム
ラックを置いて、高さを十分に活かせる収納がポイント。まだまだ荷物が預けられそうですが、アイテムごとにきちんと分けて整理されているため、追加で荷物を置く際もスムーズに収納できそう。レジャー用品など、頻繁に使わないものの保管場所として、トランクルームはとても便利なことがわかります。
3畳以上のスペースの収納方法
ワンルーム程度の広さのあるトランクルームなら、預けたい荷物の大きさを気にせず収納しやすく便利です。ただし、扉の高さや幅、通路の広さなどを考慮して安全に持ち運べるかどうかの確認が必要です。
整理、収納のコツ
広いスペースの場合、高さも十分にあるケースがほとんどです。棚やラックも活用して、高さを意識して収納しましょう。
段ボール箱に入れて収納する場合は、積み重ねる際に重みを考慮しましょう。
本など、重たいものを収納した段ボールはかなりの重量になります。当然ですが、重い段ボールを下に、軽い段ボールを上にして積み重ねることをおすすめします。
屋外型×広いトランクルーム
箱やケースに入れるのなら、積み重ねることを考えて、同じタイプのものを揃えると便利です。
もちろん、重量に耐えることができる丈夫なものがおすすめ。段ボールでも良いですが、長期間置いておくことを考慮すると、ホームセンター等で販売されているケースが便利です。
屋外型トランクルームは、すぐ目の前まで車で運ぶことができるため、大きなものや重たいものを運ぶ時にも便利な様子が伝わります。
トランクルームの選び方
トランクルームを選ぶときのポイントは、「場所」「料金」「設備」のうちのどれを最優先するかを決めることです。
たとえば、普段着ることのない和服やコートなどを保管する場合は、空調設備が整っているところを探すようにします。
また、必要になった際にはいつでも取り出せるようなトランクルームが望ましいでしょう。
防災用品や貴重品などは、いつ何が起こるかわかりませんから近くに置きたいところですが、自宅のすぐ近くではリスク分散の意味がなくなってしまいます。
この場合は、ある程度の距離があり、家族が集合しやすい場所を選ぶことが大切です。
また、セキュリティ面がしっかりしたトランクルームかどうかの確認を怠らないようにしましょう。
あまり使わない楽器や子どもの記念品などが中心の場合は、屋内トランクルームでも料金優先でできるだけ安いところを探すのもいいでしょう。
段ボール1箱から預けられる宅配型トランクルームがリーズナブルで保管環境が優れていることが多いためおすすめです。
トランクルームサービスの比較
トランクルームを運営している会社は、倉庫会社、不動産会社、その他の会社に大別されます。それぞれの特徴がありますので、自分の用途に合ったトランクルームを選び活用してください。
倉庫会社が運営するトランクルーム
「事業者が荷物を預かって保管すること」なので「寄託契約」の形態になります。
そのため、荷物を出し入れするときは、事業者立会いのもとに行うことになっています。つまり、利用者が自由に出し入れできないという不便さが伴います。
セキュリティー面では最も充実しており、貴重品(宝石や貴金属、現金、権利書は除く)も預けることができます。料金は比較的高めに設定されていますが、荷物の保管責任は事業者にあるため、万一の場合は保険が適用されます。店舗型の場合が多いです。
不動産会社が運営するトランクルーム
「一定のスペースを借りて自分で収納すること」なので「賃貸契約」の形態になります。
セキュリティー面では問題ありませんが、温度・湿度管理は事業者によってばらつきがあるので、事前のチェックが必要です。荷物の保管責任は事業者にはありません。基本的には利用者の自己責任になります。店舗型での運営です。
その他の会社が運営する宅配型トランクルーム
WEBでの申し込みのため複雑な契約手続きは不要とされています。梱包、集荷、管理、配送まで多くは運送会社が行っているのでセキュリテー面でも安心です。
料金は、店舗型のトランクルームに比べればかなりリーズナブルに設定されていて、気軽に使うことができるでしょう。
スマホアプリで預けたアイテムを管理でき、必要になったアイテムを1点から取り出すことも可能です。
また、必要なくなったアイテムを出品したり、ほしいアイテムを購入することもできる新しいサービスが登場しています。
オススメする宅配型トランクルーム:カラエト(CARAETO)
まとめ
いかがでしょうか? トランクルームを探すときは、最初から長期間契約をするのではなく、できれば1か月ほどの短期で荷物を預けてみて、不具合なところはないかチェックしてみると良いでしょう。
店舗型だけでなく宅配型も試してみて、本当に使いやすいところを選ぶようにしたいものです。時間とお金を無駄にしないためにもそうした手間を惜しまないことが大切です。