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雛人形は虫干しして正しく収納することでいつまでも美しく保管できる。

雛人形は虫干しして正しく収納することでいつまでも美しく保管できる。

女の子の健やかな成長を願う雛人形。春を感じさせる繊細で可愛らしいお飾りですよね。しかし、雛人形は保管の仕方によって、カビが発生したり、虫害に合ってしまったりといったトラブルが起きやすいものでもあります。

雛人形は高価なものだけに、収納方法や正しい保管の仕方に悩んでいる人が多いのではないでしょうか。

そこでこの記事は、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修していただき、雛人形を劣化させない収納方法や保管のコツをまとめました。

参考記事:シーズンオフのアイテムはトランクルームへ!

雛人形を保管するときにしてはいけない3つのこと

雛人形を正しく収納しておくために「してはいけないこと」が3つあります。

  • ビニール袋は使わない
  • 乾燥させすぎない
  • 直射日光に当てない

ここでは、3つのしてはいけないことについて解説していきます。

1.雛人形やお道具をビニール袋で包まない

雛人形や付随するお道具類をビニール袋で包むのはやめましょう。収納する際に湿気が残っていた場合、湿気が全く発散されないため、深刻なカビ被害に合ってしまう可能性があります。

また、雛人形の外箱としてプラスチックケースに入れる場合は慎重に。雛人形やお道具類の湿気をよく飛ばし、紙に包んでから収納します。プラスチックケースを使用する場合は、秋ごろに一度、虫干しを兼ねて風を通しておく必要があります。

段ボールも要注意。段ボールそのものが湿気を吸収し、虫も入りやすいので収納には向いていません。

2.乾燥しやすい環境に置かない

雛人形を保管する時、乾燥剤を大量に入れたり、エアコンの風が直接当たるような場所に保管したりすることは避けましょう。

乾燥すると人形のお顔にヒビが入ったり、お道具の蒔絵が損傷したり、漆の下地がはがれたりといったトラブルにつながります。

また、雛人形を飾る場所も、エアコンの下や窓際などの乾燥する場所を避け、直射日光が当たらない風通しの良い場所にすることで劣化を防げます。

3.直射日光に当てない

雛人形を保管する時や飾る時は、日光が直接当たらないように注意しましょう。

紫外線は着物の色あせや人形の焼け、お道具類の劣化を引き起こします。飾った時は日光が当たらなくても、太陽が動くと日なたになる場合もあります。よく確認し、日中も日光が当たらない場所に収納しましょう。

箱に入れておいても直射日光が当たることで箱の内部の温度が上昇します。雛人形は熱にも弱いので、日の当たらない場所で保管してください。

雛人形を家庭で正しく保管する方法

雛人形を家庭で正しく保管するには、いくつか守るべきポイントがあります。まずは手順と注意点をご紹介しますので確認しておきましょう。

湿気の少ない晴れた日に収納する

「雛人形をしまうのが遅くなるとお嫁に行き遅れる」、という説を重視するあまり、桃の節句が終わったらすぐ片付けようとする人がいますが、重要なのは「日にち」よりも「日より」です。

桃の節句が終わったら、湿気の少ない晴れた日を選んで収納に取り掛かりましょう。乾燥した日にしまうことは、カビの発生を抑えるために有効です。強風でなければ窓を開け、風通しの良い所で作業をします。

ホコリを払って外せる部品をはずす

次に、羽毛はたきなどでホコリを払い、部品や付属品など外せるところをはずします。土台は、組み立てた時と逆の手順で分解してホコリを払っておきます。細かい部分は、未使用の絵の具の細筆などを使って優しくホコリを払いましょう。

手や顔の白い部分をやわらかい紙で包む

次に、お人形の手やお顔など白い部分を、やわらかい白い紙で優しく包みます。きつく包むと髪の毛が型崩れしますので、ふんわり柔らかくを心がけてください。

そして、お人形やお道具を購入した時の小箱に収めます。外装箱が桐箱の場合は小箱を桐箱に入れて収納し、プラスチックケースで代用する場合は、小箱同士が動かないよう紙などを軽く詰めて収納しましょう。

防虫剤や調湿剤を入れて保管する

最後に、雛人形を守るために防虫剤や調湿剤を入れます。人形用防虫剤の使用方法に準じて防虫剤を置きますが、迷ったときは少なめに入れるようにしましょう。

代表的な防虫剤としてナフタリンがありますが、お道具やぼんぼりなど樹脂でできたものはナフタリンの影響で溶けてしまうことがあります。防虫剤は雛人形専用のものを購入した方が安心です。

また、湿気対策として乾燥材を入れる時は、使用方法を守り、独自の判断で量を増やすことはやめましょう。

雛人形を保管する場所(物置、押し入れ、クローゼットなど)には置くタイプの除湿剤も併用し、保管場所全体の湿気対策を忘れずにしてください。

※重要!雛人形は年に一度は虫干しをする

いくら除湿剤や防虫剤を使っても、日本は高温多湿な気候のため、雛人形にカビが生えたり虫食いが発生したりすることがあります。

365日空調が効いて湿気対策ができる場所に保管していれば、そのようなトラブルも発生しにくいのですが、家庭の押し入れや物置ではなかなか理想の環境に近づけることはできません。

そこで大切なのが、年に一度程度の虫干しです。10月ごろの乾燥した日を選んで雛人形やお道具類に風を通しましょう。6時間程度空気に触れさせたら、再び上記の手順で収納しておきます。

>>虫干しいらずで雛人形を保管できるカラエトを見てみる

雛人形を保管する場所は?

正しい収納ができたら、どんな場所に保管すればいいかを考えていきましょう。

家庭で保管する場合、押し入れや物置、クローゼットなどに保管する人が多いですが、日本の気候を考えると雛人形の保管場所としてはあまり適しているとは言えません。

特に物置など屋外に保管することは避けましょう。屋外の物置は夏には高温多湿となり、冬は低温になりすぎて雛人形が劣化する可能性が大きくなります。また、雨やホコリが入り込むこともあります。

押し入れやクローゼットの雛人形を保管する場合も、湿気対策をしっかりして虫干しを行うなど細心の注意を払いましょう。

整理収納アドバイザーから一言
雛人形を収納する際に気をつけなければならないのが「湿気」と「乾燥」。ですから、湿気の溜まりやすい場所に保管するのはNG!湿気は下に溜まるので、押入れなら天袋、クローゼットなら上段に保管しましょう。

雛人形にカビや虫害を発生させない「カラエト」という新しい保管場所

自宅で雛人形を保管する際は湿気対策や虫干しなどの手間をかける必要がありますが、手間をかけずに雛人形を最適な環境で保管できるのが、宅配型トランクルーム「カラエト」です。

正しい収納方法で箱に収めた雛人形をWEBから申し込むだけで引き取りに来てくれ、24時間空調の効いた清潔な環境で保管できます。

雛人形 保管方法

温度管理、湿度管理がなされた室内で保管できるので虫干しの必要もなく、シーズンが来たらアプリで申し込めば玄関先まで宅配してもらえる気軽さが支持されています。

気を付けて保管していたのに雛人形にカビが生えてしまったり、虫食いが発生したりといったトラブルをよく耳にしますが、月額500円でそのような心配から解放されるため、デリケートな雛人形を「カラエト」に預ける人も増えました。

雛人形 保管

また、雛人形を収納する箱は大型のため、大きなスペースを占有してしまいます。限られた収納スペースに物を詰め込み過ぎると空気の通りが悪くなり、そのスペースに収納したものすべての状態が悪くなりかねません。

そういった不安を解消する意味でも、雛人形を外部の収納サービスに保管することは、物を大切に保管するために有効な考え方といえます。

自宅での保管に不安がある時は、クローゼットのように気軽に雛人形を預けられる「カラエト」の利用を考えてみてはいかがでしょうか。

雛人形の扱いは慎重に。収納サービスに預けるのもあり

雛人形を家で保管するには、正しい収納方法と適切な保管環境が不可欠です。虫干しや湿気対策を万全にして、保管する押し入れやクローゼットも物を詰め込み過ぎず風通しを良くしておきましょう。

自宅で適切な環境が作りにくいときは、「カラエト」のような気軽に預けられる収納サービスの利用を考えてみるのもいいでしょう。雛人形は大切な縁起ものですので、いつまでも大切に、美しい状態で飾ってあげたいですね。

監修後記
雛人形の保管には適切な場所を選ぶことが大切です。「お手入れが面倒だな」と感じたかもしれませんが、飾る場所や保管場所しだいで状態が変わります。面倒なら預ける、自宅で保管するならきちんとお手入れする。自分に合った方法を見つけましょう。

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