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革手袋や毛糸の手袋の収納時のお手入れと保管方法。次の冬も美しく!

革手袋や毛糸の手袋の収納時のお手入れと保管方法。次の冬も美しく!

防寒のためだけでなく、寒い季節のファッションアイテムとしても欠かせない手袋。しかし毎日着用していると、見た目以上にホコリや汗で汚れてしまいます。

ここでは、整理収納アドバイザーの藤野ことさんに監修していただき、素材別のお手入れの仕方とトランクルームで保管する方法についてまとめました。お気に入りの手袋を長く愛用するためにぜひ参考にしてください。

参考記事:マフラーのおすすめ保管方法やお手入れ方法教えちゃいます!

手袋の収納・保管に気をつける理由

手袋 保管

手袋には、ニットや革などさまざまな素材が使われています。高価な素材ほどデリケートですから、扱い方に気を配らなければなりません。

「ウールニットの手袋をほかの衣類と一緒に洗ったら縮んでしまった」
「革の手袋は洗えないのでそのままにしておいたらカビが生えた」
といった失敗談をよく耳にします。

このように、洗濯機で洗ってしまったり、汚れを放置したりすると、10年は使えるであろう手袋をすぐダメにしてしまいます。次のシーズンも気持ちよく着用できるよう、まず素材を確認し、それに適したメンテナンスを心がけましょう。

手袋の正しいお手入れ・保管方法とは

革手袋 保管

手袋の素材としては、ウールやカシミアなどの「動物性天然繊維」、羊革や牛革、鹿革などの「表革」、スウェードの「裏革」、アクリルやポリエステルなどの「化学繊維」があげられます。それぞれのお手入れ方法を見ていきましょう。

動物性天然繊維(ウール、カシミア)

ウールは羊の毛、カシミアはインドのカシミア山羊の毛で、どちらも動物性天然繊維です。羊や山羊の毛は無数のクリンプ(縮れ)に空気を含んでいるので保温性、柔軟性、吸湿性に優れています。

ウールよりカシミアのほうが毛は細く、なめらかな光沢のある質感が特長です。こうした高級な風合いを失わないために、カシミアのニットはクリーニングに出す人が多いのですが、洗濯絵表示に「家庭で洗濯できない」のマーク(タライの絵に×印)がついていなければ、自宅での手洗いが可能。洗い方はウールもカシミアも同じです。

手洗いのしかた

手袋を手洗いする手順は以下のとおりです。

  1. タライに30度以下のぬるま湯(常温でもOK)を入れ、ウール用洗剤を入れて泡立てます。
  2. それほど汚れていない場合は、1に浸してゆっくり押し洗いするだけできれいになります。汚れが目立つ部分は、指でつまみ洗いをします。もみ洗いをすると繊維がよれて摩擦が生じ、毛玉の原因になります。
  3. タライの水を入れ換えて一度すすぎます。
  4. また水を入れ換えて柔軟剤を入れ、手袋を浸します。柔軟剤は動物性繊維のふんわりした毛質を回復させる効果があります。髪の毛も動物性繊維と基本的には同じタンパク質でできているため、柔軟剤の代わりにヘアリンスを使うこともできます。
  5. 再度すすいだら、タオルに手袋をはさんで水分を吸収させます(タオルドライ)。
  6. 風通しのいい日陰で干しますが、洗濯用ハンがーに吊るすと繊維が伸びてしまいますから、平干しにします。平干しネットに形を整えて並べ、風通しのいい日陰で自然乾燥させます。
    ※干している途中、生乾きの状態で一度手にはめてみます。こうすることで、手袋にシワがよるのを防げます。

表皮(羊革、牛革、鹿革)

皮革は「水で濡らさない」ことが基本ですが、表面加工してあるものは、水を含ませたタオルやスポンジを使う程度であれば、ダメージを与えることはありません。表面加工してあるかどうかは、水を1滴垂らしてみるとわかります。水滴がしみ込むものは非加工ですから水拭きを避けましょう。水滴を弾くものは加工されているので次の方法で汚れを落とせます。

汚れの落とし方

  1. ホコリや汚れを乾いた布で拭くか、ブラシをかけて落とします。
  2. 水で薄めたおしゃれ着洗い用洗剤にタオルを浸し、硬く絞ってから手袋の表面を拭きます。
  3. タオルをきれいな水で洗ってよく絞り、手袋に洗剤が残らないように拭き取ります。
  4. 別の乾いたタオルで拭いてから、風通しのいい日陰で自然乾燥させます。天日干しやドライヤー乾燥は厳禁です。
  5. よく乾いたら保革剤(ミンクオイルやデリケートクリームなど)を塗ります。保革剤がムラにならないように薄く伸ばしながら全体に塗ります。

以上のやり方では落ちないほど頑固な汚れの場合は、おしゃれ着洗い用洗剤ではなく、皮革用洗剤を使って落とせるか試してみてください。

専用洗剤で汚れを落とす方法

  1. 水を含ませたスポンジで叩くようにして手袋全体を湿らせます。
  2. スポンジに皮革専用の洗剤(サルバドール)をつけ、クルクルとマッサージをするように優しくこすり洗いします。汚れている部分だけ洗うと、そこだけ濡れて輪ジミになりやすいので、全体を均一に洗うようにしてください。
  3. 乾いた布できれいに拭き取り、風通しのよい日陰で自然乾燥させます。
  4. 乾いたら保革剤を全体に薄く塗って、入念に乾拭きします。

裏革(スウェード)

スウェードは、子牛や子羊の皮の内側を起毛させたもので、毛足が短くて柔らかいのが特長です。軽い汚れなら消しゴムタイプのクリーナーでこすり落とします。毛が倒れて、風合いが損なわれてきたら、表面を軽く湿らせてワイヤーブラシで起毛すると、ソフトな風合いがよみがえります。

汚れがひどい場合は、スウェードシャンプーという泡タイプの専用洗剤を使う方法もあります。

専用洗剤での汚れの落とし方

  1. 30度以下のぬるま湯を用意し、手袋全体を濡らします。
  2. スポンジにスウェードシャンプーをつけてよく泡立て、泡を手袋全体に行き渡らせます。
  3. ぬるま湯で手袋をよくすすぎます。
  4. タオルに挟んで水分をあらかた吸収し(タオルドライ)、風通しのいい日陰で自然乾燥させます。
  5. よく乾いたらスプレータイプの保革剤を噴霧しておきます。

皮革の手袋をクリーニングに出すときは

手袋は直接肌に触れるものなので汗や皮脂汚れが気になりますよね。そのため、オフシーズンごとにクリーニングに出したほうがいいと思われがちですが、あながちそういうわけではなりません。

皮革にとってクリー二ングは負担になるので、汚れがひどくなければ2、3年に1回出す程度のほうがいいとされています。

また、革製品は特殊な技術を要するため、どこのクリーニング店でも取り扱っているわけではありません。クリーニングに出す場合は事前にお店に確認しましょう。

化学繊維(アクリル、ポリエステル)

アクリルやポリエステルは、石油を原料として作られる化学繊維です。速乾性があり、シワになりにくい素材なので、ほかの衣類と一緒に洗濯機で洗うことができます。

ただし、ウールやカシミアなど動物性繊維と混紡のニットは、配合率によって洗濯機洗いが向かないものもあります。素材が記載されているタグを見て洗濯機が使用できるか確認しましょう。動物性繊維が50%以上含まれているニットは手洗いが原則です。その場合は、前述したウール・アクリルと同じように手で洗ってくださいね。

整理収納アドバイザーから一言
手袋はおしゃれのポイントとして楽しめるアイテムではありますが、かわいいからといっていくつも持っているとお手入れを面倒に感じるようになってきます。自分は何組持つかを決めて、一定量を守りましょう。1つ増やしたら1つ手放すを心がけるとモノの管理がしやすくなります。

手袋の保管方法のポイント

洗濯したウールやカシミアのニットを保管するときにもっとも気をつけたいのは、虫食いです。動物の毛はケラチンというタンパク質でできているため、虫(繊維虫)の大好物。

また、手袋を収納する衣装ケースやチェストの中は温度・湿度が高いので、虫にとって文字通り温床となり、どんどん繁殖してしまいます。

皮革製品は、湿度が高くてホコリの多いところに置くとカビが生えやすく、さらに保革剤の油分がカビ菌のエサになるため、一度発生するときれいに落とすことができません。その結果、シミができてしまうのです。

ですから、手袋を保管する場所は、害虫やカビ菌が繁殖しにくい環境、つまり、温度や湿度があまり高くならない場所がベストということになります。しかし、日本の高温多湿の気候では、冷暗所に保管しても夏場は温度も湿度も高くなります。そんな場合は、衣装ケースの引き出しを開けて風を通したり、天気のいい日には手袋を紫外線に当てて殺菌することも必要です。

もし、そのような手間をかける時間的余裕がない場合は、「宅配型トランクルーム」で手袋を保管することを検討してみましょう。オフシーズンのコートやジャケットなどと一緒に預ければ、クローゼットや押入れの中もスッキリさせることができます。

手袋の保管に宅配型トランクルームがおすすめの理由

革手袋 収納

宅配型トランクルームは、従来のトランクルームのような荷物を預けるときも取り出すときも自分でおこなう貸し倉庫ではありません。荷物の出し入れはすべて宅配便でおこなう新しい収納サービスで、次のようなメリットがあります。

メリット1:利用者は荷物を箱に詰めるだけ

宅配トランクルーム会社にパソコンやスマホから利用申し込みをして、荷物を詰めるボックスを注文すると、指定日に届けてくれます。利用者はそれに荷物を詰めるだけでよく、宅配便が集荷してトランクルームへ搬送してくれるので、忙しい人や車を持たない人でも気軽に利用することができます。

メリット2:空調設備、セキュリティー共に万全のトランクルームで保管

トランクル―ム内は空調設備が整い、温度・湿度がコントロールされているので、湿気による虫食いやカビの心配がありません。監視カメラも24時間作動していますから盗難の恐れもありません。

メリット3:預けた荷物はアプリでいつでも出し入れできる

宅配型トランクルームの「CARAETO」を例に挙げます。預けた荷物は1点ずつ撮影され、アプリ内の「マイトランク」で管理できるようにアルバム化されています。取り出したいアイテムがあるときは、アプリから指定すれば指定の場所に最短翌日に届けてもらえます。

メリット4:不要になったアイテムは出品できる

一部のトランクルームではありますが、預けてあるアイテムの中で、不要になったけどまだ使えるというものは、マーケットに出品することができます。もちろんほかのユーザーが出品しているアイテムを購入することも可能。個人でフリマに出品するときは、アイテムを撮影してアップロードして、落札されたら発送して……といろいろな作業をしなければなりませんが、トランクルーム内での売買はその必要がありません。

手袋の保管に最適な宅配型トランクルーム比較

手袋 保管方法

下記はトランクルームの利用料金について、人気の3社を比較したものです。ボックスサイズは「高さ + 幅 + 奥行き」の合計値です。10㎝違えば入れられるアイテムの量もだいぶ異なってきますから、月額料金だけでなくボックスサイズもチェックして、よりお得なトランクルームを選ぶといいでしょう。なお、料金はボックス1個当たりの金額です。

 カラエトAZUKEL(アズケル)サマリーポケット
月額保管料500円400円300円
ボックスサイズ140㎝105㎝123㎝
ボックス代金無料200円無料
取り出し料(配送料)全国(沖縄を除く)800円距離によって1,100~2,600円全国一律800円

正しいお手入れと保管で手袋を長く愛用しよう

手袋 しまい方

お気に入りの手袋や品質のよい手袋を長く愛用するためには、オフシーズン中の保管のしかたが大事です。特に皮革やウール、カシミアのような天然素材は生きています。汚れたまま衣装ケースの中にしまい込むようなことはしないで、素材の性質と保管のポイントを押さえて、本来の美しさと風合いをできるだけキープするようにしましょう。

監修後記
手袋のような小物は、収納スペースをさほど必要としないため、あちこちに点在させて収納してしまいがち。そうなると自分でどんなアイテムを持っているか把握できなくなってしまいます。同じアイテムは一つにまとめ、素材やデザイン、色がすぐにわかるようにしておくと、似たようなタイプの手袋を購入せずに済みます。保管するタイミングで、きちんとアイテムの整理もしてくださいね。
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